25卒生の9割以上が夏インターンに参加済み。目的は「企業理解のため」が最多
2022年6月、文部科学省、厚生労働省および経済産業省は合同で、「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取り組みの推進に当たっての基本的考え方」を一部改正し、現在の大学3年生(25卒生)より、一定の要件を満たしたインターンシップについて、「取得した学生情報を広報活動・採用選考活動に活用することができる」との方針に変更した。そのような中、25卒生のインターンシップ(以下、インターン)参加状況や本選考の進行状況はどうなのだろうか。はじめにポート株式会社が、「夏インターンに参加したか」を質問したところ、9割以上が「参加した」と答えたという。そこで、参加者に対し「夏インターンの参加目的」を尋ねると、「企業理解のため」が84%で最も多かった。以下、「本選考への優遇を得るため」が74%、「仕事内容や職種の理解のため」が71%、「業界理解のため」が62%と続いた。
秋冬インターンへの参加意欲は9割を超える。「本選考」を見据えた参加目的が増加
次に同社が、「今後、秋冬インターンに参加したいか」を質問すると、「参加したい」が95%(とても参加したい:77%、まあまあ参加したい:18%)と、大多数を占めた。一方で、夏インターンの参加目的として上位に挙がっていた「企業理解のため」、「仕事内容や職種の理解のため」との回答率は減少していた。
これを受け同社は、「夏インターンは企業や職種の理解のために活用し、秋冬インターンは本選考を見据えた目的となっていることから、意識の違いがうかがえる」との見解を示している。
25卒生が希望するインターンの開催形式は「オンライン」よりも「対面」
続いて同社は、「秋冬インターンで参加したい形式」について尋ねた。その結果、「WEB」が58%、「対面」が90%、「ハイブリッド」が37%となった。秋冬インターンの形式は、オンラインよりも対面を希望する学生が多いとわかった。就活早期化により全体の4%がすでに内定獲得済み。多くの企業で早期選考の案内も
最後に同社は、「最も進行している企業の、本選考の進行状況」を質問した。すると、「まだ受けていない」との回答が71%で最多だった。一方で、「内定が出た」との回答がすでに4%あり、就職活動の早期化がうかがえる結果となった。そのほか、「エントリーをした」が9%、「エントリーシートを提出した」が6%、「面接をした」が10%となった。「内定が出た」とした人も含め、全体の約3割が本選考の活動を開始していることがわかった。