最多の想定年収は「660万~799万」。管理部門スタッフとは200万以上の差
組織の目標を実現するために業務・人員管理を行う管理職は、組織運営において重要な役割を担っている。一般的に、役職の責務が重い管理職は一般職より年収額が高くなるが、実際の条件等はどうなのだろうか。はじめにMS-Japanは、「2023年の求人の管理職の想定年収」を集計した。すると、最も多かったのは「600万~799万」で37.9%となっていた。以降は、「800万~999万」(22.4%)、「400万~599万」(20.2%)という順で多くなっていた。
また、同社が下限と上限の中央値を元に集計したところ、管理職求人における想定年収の平均は「772万円」だったという。
こちらも下限と上限の中央値を元に、スタッフ求人における想定年収の平均を求めると「552万円」となり、管理職とは220万円の差があったとのことだ。
管理職求人の募集業種は「IT・通信」が最多
続いて同社が、2023年管理職求人の件数を「業種別」にまとめた結果、「IT・通信全般」が24%と最も多く、以下、「サービス全般」(19.4%)、「製造全般」(17.7%)と続いた。IT・通信業界では急成長・急拡大している企業が他の業種と比較して多いことから、管理部門のマネジメント層を募集して組織の安定化を図る傾向にあるとうかがえる。「週3日以上」リモートワーク可能な管理職求人は4割超、スタッフ求人より多い傾向に
最後に同社は、「管理職向け求人のうち、リモートワークが可能な日数」を集計した。すると、最多が「週2日」(36.6%)で、以下、「週3日」(23.7%)、「週1日」(21.4%)と続いた。週3日以上のリモートワークが可能な求人は、「スタッフ向け求人」(37.8%)と比べて「管理職向け求人」(42%)のほうが多いことが明らかとなった。