自身のキャリアや仕事に関する悩みを「感じたことがない」人は3割にとどまる
自律的なキャリア形成への関心が高まる中で、「若手社員のリーダー就任を促したい企業」と、「キャリアアップ志向をもたない個人」との間にギャップが生じ、キャリア支援に悩む企業もあるだろう。実際に若手リーダー職に就く人は、どのような悩みをもつのだろうか。はじめにウィル・シードは、「自身のキャリアや仕事に関して悩みを感じたことがあるか」を尋ねた。すると、「非常にある」が24%、「ややある」が37%と、合計61%だった。自身のキャリアや仕事に関して、何らかの悩みがあるとした人は6割を超えることがわかった。
悩みがある若手リーダーの半数以上がキャリアに対し「やりたいことがわからない」と回答
次に同社は、前設問で「悩みがある」とした回答者に、「キャリアや仕事に関して感じたことのある悩み」を尋ねた。その結果、「自分のやりたいことがわからない」が55.7%で最も多く、以下、「自分の強みがわからない」が49.2%、「仕事に対してワクワクしない」が45.9%と続いた。また、「キャリアや仕事に関して感じたことのある悩み」についての自由回答には、「適正な評価をしてもらえない」や「給料があまり上がらない」などの声が寄せられたという。
若手リーダー職の約6割が「視座を引き上げたい」との意欲を示す
続いて同社は、全体に対し「キャリアや仕事に関して、今以上に自身の視座を引き上げていきたいという思いがあるか」を尋ねた。すると、「非常にある」(11%)と「ややある」(48%)の合計は59%と、6割に迫った。他方で、「あまりない」(20%)と「全くない」(13%)の合計は33%だった。
視座を引き上げていくための「やり方がわからない」とした若手リーダーは4割を超える
さらに同社は、前設問で「今以上に視座を引き上げていきたい」とした回答者に、「その上でハードルとなりそうなこと」を複数回答で尋ねた。すると、「引き上げるやり方がわからない」(44.1%)が最も多く、以降、「自分のキャリアや仕事に適した情報がない」(32.2%)、「情報をインプットできる機会がない」(28.8%)と続いた。また、「今以上に視座を引き上げていく上でのハードル」に関する自由回答では、「十分な時間をとることができない」や「家庭との優先順位」、「自分の強みがわからない」などの声があがったとのことだ。