求職者の多くが「採用サイト」を利用。一方で、公式SNSは1割程度にとどまる
採用活動の一環として自社の採用サイトを運営する企業も多い中、求職者は企業の採用サイトをどの程度参考にしているのだろうか。ニュートラルワークスははじめに、「就職活動中に利用したサイトやメディア」を尋ねた。すると、「就職情報サイト」が84.8%と最も多く、以下、「企業のホームページ(採用サイト等)」が70.4%、「会社の口コミサイト」が39.5%と続いた。また、「Twitter」(11.7%)や「Instagram」(9%)、「YouTube」(6.7%)といったSNSはそれぞれ10%前後にとどまった。近年、企業の採用活動において公式SNS運用の活用が積極化している一方で、実際に就活の情報ソースとしてSNSを利用している求職者は1割程度であることがわかった。
企業の採用サイトで知りたい情報は「仕事内容」が最多に
次に同社は、「応募検討時に企業の採用サイトで知りたい情報」を尋ねた。その結果、「仕事内容」(85.7%)が最も多く、以降、「福利厚生制度」(70%)、「昇給や給料等の待遇」(69.1%)と続いた。上位の項目から、仕事内容や職場環境など「自身が働くイメージ」を求めている傾向がうかがえる。「具体的な仕事内容」や「給与・福利厚生」の不透明さが志望度の低下にも影響
続いて同社は、「企業の採用サイトで残念に感じるポイント」を尋ねた。すると、「具体的な仕事内容が分からない」(55.2%)、「給与や福利厚生が不透明」(52.9%)、「社内や社員の雰囲気が分かりづらい」(48.4%)の3つが突出した。同社によると、「企業の採用サイトの質によって志望度が下がった経験がある」とした人は約2割だったという。さらに理由を尋ねると、「抽象的な内容が多く、具体的な仕事内容がよく分からなかった」や「情報が古く、画像が少ないのでイメージしづらかった」などの声が寄せられたとのことだ。
約7割が入社後に「仕事内容や仕事量にギャップを感じた」と回答
最後に同社は、すでに企業に入社している若手社員を対象に、「入社前と入社後でギャップがあったか」を尋ねた。その結果、「あった」との回答は約半数だったという。そこで、「入社後にギャップを感じた」とした人に、「どのようなギャップがあったか」を尋ねると、「仕事内容や仕事量」が69.1%と最も多かった。以降、「社風や社内の雰囲気」が38.3%、「給与や待遇」が29.8%と続いた。