バヅクリ株式会社は2023年5月23日、「エンゲージメントサーベイツール」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2022年11月21日~23日で、同ツールの利用経験者330名より回答を得た。これにより、企業でのエンゲージメントサーベイツールの実施状況や、回答後の満足度などが明らかとなった。
「エンゲージメントサーベイ」がエンゲージメント低下の原因にも? 約7割が不満の声、回答後の対応への疑問が多数か

半数以上が「エンゲージメントサーベイに回答した経験がある」と回答

人的資本経営に注目が集まる今、従業員の生産性向上や離職防止に効果を示すとして、「エンゲージメントサーベイ」を実施する企業も増えつつある。では、実施する企業ではこうしたサーベイをどのように捉えているのだろうか。

はじめにバヅクリは、会社員2,200名を対象に、「今まで働いた会社や組織で、働きやすさや組織への満足度等に関する社内アンケートに回答したことがあるか」を尋ねた。すると、「定期的に回答したことがある」が30.7%、「過去に数回だけ回答したことがある」が23.4%と、合計54.1%がエンゲージメントサーベイツールへの回答経験をもつことが明らかとなった。
働きやすさや組織への満足度等に関する社内アンケートに回答したことがあるか

エンゲージメントサーベイに対して「不満を感じたことがある」は約7割に

次に、同社は前設問で「回答経験がある」とした会社員に、「満足度等に関するアンケートに対して不満を感じたことがあるか」を尋ねた。その結果、「不満に感じたことがある」との回答は69.2%と7割に迫った。
満足度等に関する社内アンケートに対して不満を感じたことがあるか

6割が「回答結果の活かし方」に不満をもつ結果に

そこで同社は、エンゲージメントサーベイツールを「定期的に利用・回答した経験がある」、かつ「不満を感じたことがある」とした330名を対象に、「満足度等に関する社内アンケートに対して、どのような不満を感じたことがあるか」を尋ねた。すると、「回答した結果が何に活かされているかわからない」が60.6%と最も多くを占めた。以降、「回答するのに時間がかかる」が49.4%、「回答した課題や不満に対する解決策が実施されていない」が44.8%と続いた。
満足度等に関する社内アンケートに対して、どのような不満を感じたことがあるか
本調査結果から、エンゲージメントサーベイツールへの回答経験者の中には、「回答結果が何に活かされているのかわからない」、「解決策が実施されない」など、その後の対応につながっていないことに対して不満をもっている人がいるとわかった。「調査の実施」のみならず、あわせて結果の開示や、それによってわかった課題に対する施策や取り組みを検討していきたい。

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