「リクルートスーツで夏期の就活をしたい」とした学生は約3割にとどまる
夏期の気温上昇に伴い、オフィス服装を自由化するなど「クールビズ」が推奨されているが、夏期の就職活動(以下、就活)において、学生と企業では服装の希望は異なるのだろうか。はじめにi-plugは、学生を対象に「夏期の就活において、リクルートスーツ以外の服で就活をしたいと思うか」を尋ねた。すると、「はい」が67.9%、「いいえ」が32.1%と、約7割がリクルートスーツ以外の服での就活を望んでいることがわかった。
「リクルートスーツ以外」を希望する理由は「季節に適した格好をしたい」が約6割に
次に同社は、「リクルートスーツ以外で就活をしたい」とした学生を対象に「その理由」を尋ねた。すると、「季節に適した格好をしたいから」が58.5%で突出し、以下、「スーツより楽だから」が30.2%、「自分らしさを出したいから」が5.8%と続いた。夏期の就活で希望する服装は「オフィスカジュアル」や「ジャケット着用不要かつクールビズ」
続いて、前設問と同対象者に「どのような服装を望むか」を尋ねた。その結果、「オフィスカジュアル」(34.7%)が最も多く、僅差で「ジャケット着用不要かつ、クールビズ」(34.4%)が続いた。スーツ以外の服を希望する学生は、TPOを捉えているものの、季節に配慮した服装を望んでいることが見てとれる。リクルートスーツでの就活を望む理由は「最適な格好がわからない」が最多
また、同社は「夏期もリクルートスーツで就活をしたい」とした学生に、「その理由」を尋ねたところ、「服装を考えることが面倒だから」(40.6%)が最も多かった。以降、「何を着たら良いかわからないから」(23.1%)、「企業への印象を良くしたいから」(17%)が続いた。採用選考において「スーツ着用」を指定する企業は5割を超える
次に、企業を対象に「面接等の採用選考において、学生にどのような服装を指定しているか」を尋ねた。その結果、「スーツ」が56.2%と最も多く、「特に指定していない」が30.5%、「私服」が7.5%、「オフィスカジュアル」が4.9%、「ジャケット着用」が0.9%と続いた。半数以上の企業で、採用選考においてスーツを指定していることが明らかとなった。スーツ指定企業のうち約8割が「夏期も継続」と回答。学生との意向にギャップか
最後に、同社は採用選考において「スーツ/ジャケット着用」を指定している企業を対象に、「夏期の採用選考において、学生の服装指定の変更はあるか」を尋ねた。すると、「いいえ」が79.6%と8割に迫り、「はい」は20.4%と2割にとどまった。「夏期はリクルートスーツ以外で就活をしたい」と回答する学生が多い一方で、「夏期の服装指定を変更する」とした企業はわずか2割となり、学生の希望と企業の意向にはギャップがあるとうかがえる。