約8割が「リスキリングの重要性」を実感
リスキリングに取り組む企業が増えつつある中で、個々のビジネスパーソンは、リスキリングの重要性をどう捉えているのだろうか。はじめにマイナビは、「今の自分に、『リスキリング』は必要だと思うか」を尋ねた。その結果、全体結果では「とてもそう思う」が21.1%、「ややそう思う」が58.5%となり、合計79.6%がリスキリングの必要性を感じていることがわかった。
リスキリングには「仕事に役立つこと」や「昇給」を期待
次に同社が、「リスキリングに期待すること」を尋ねると、「仕事・働き方の幅を広げること/幅広く経験を増やすこと」(40.1%)が最も多かった。以下、「学んだ知識をいまの仕事・業務に役立てること」(35.9%)、「昇給」(29.6%)と続いた。リスキリング後は「資格取得ができた」が最多の一方で、ネガティブ要素の回答が続く
続いて同社が、「リスキリングをしたことがあるか」を尋ねた結果は、「現在している」が約2割、「過去にしていた」が約3割だったという。そこで、「過去にしていたことがある」という回答者に、「リスキリング後の変化」を尋ねた。全体回答では「資格の取得ができた」(26.8%)というポジティブな回答がトップとなった。2位以降は、「時間確保やコストの確保が大変だった」(18.4%)、「身につけたスキルを活かせていない」(16.8%)、「身に付けたが、もう忘れてしまった」(14.5%)と、ネガティブな回答が続いた。
他方で、前設問で「リスキリングに期待すること」として上位にあがっていた項目の「昇給した」は11.2%、「昇進・昇格した」は6.4%にとどまった。リスキリングに対する期待と、実際に得られた効果にはギャップがあることがうかがえる結果だった。