24卒生の採用面接、2割の企業が「質問内容」や「評価ポイント」の変更を予定
就活において合否への影響力が高い「面接」では、これまで“ガクチカ”(学生時代に力を入れたこと)をアピールする学生が多く見られた。しかし、24卒生は新型コロナウイルス感染症流行下で入学、その後の学生生活を過ごし、行動制限も多かったことから、“ガクチカ”で話せるエピソードが少ないと聞く。そんな中、採用広報解禁の直前であった調査時点で、企業は24卒生に対して質問内容を変更する予定はあったのだろうか。学情はまず、「24卒生の採用において、『面接で質問する内容』、『評価ポイント』を変更する予定はあるか」と尋ねた。すると、「変更を予定している」(4.3%)と「どちらかと言えば変更を予定している」(15.7%)の合計は20%と、5社に1社は質問内容や評価ポイントの変更を予定していることが明らかとなった。
自由回答からは、「コロナ禍で学生生活を送ってきたことを踏まえて質問したい」や「学生の価値観を知れる質問をしたい」という声のほか、「他社がどのような質問をしているか情報収集し、自社の面接にも活かしていきたい」などの声も聞かれたという。
面接で重視するのは学生の「コミュニケーション能力」が最多
次に同社が「面接において重視すること」を尋ねたところ、「コミュニケーション能力」(85.7%)が8割を超え、最も多かった。以下、「協調性」(60%)、「ストレス耐性」(55.7%)、「論理的思考力」(38.6%)と続いた。また、同社が学生を対象に行なった調査では、「面接においてアピールしたい項目」に関する回答として「協調性」が突出して多かった。以降、「コミュニケーション能力」、「論理的思考」が続いたという。「企業が重視すること」と「学生がアピールしたいこと」は、完全に一致していないことが示唆される結果だ。
面接での質問項目は「志望理由」や「学生時代に力を入れたこと」が上位に
最後に同社は、「面接において質問を予定している項目」を尋ねた。その結果、「志望理由」(72.9%)が最も多く、以下、「学生時代に力を入れたこと」(60%)、「どのような社会人になりたいか」(47.1%)と続いた。その他にも、「入社後に目指すキャリア」や「大学・学部を選択した理由」、「モチベーショングラフを用いて、経験を通じて感じたことや意識決定における判断基準を聞く予定」などの声があがったという。