
Z世代・ミレニアル世代では「仕事に全力で取り組んでいる」割合が顕著に低い結果に
18~24歳の「Z世代」や、25~34歳の「ミレニアル世代」は、就労への意識において他世代との違いはあるのだろうか。はじめにリクトイン・ジャパンは、「仕事に全力で取り組んでいると感じるか」を尋ねた。すると、「当てはまる」としたのは全体で53%と半数を超えるものの、世代別に見ると「18~24歳」(Z世代)では44%、「25~34歳」(ミレニアル世代)では40%と、平均数値よりも顕著に低かった。
仕事に全力でない理由は「仕事以外にもっと優先すべきことがある」が4割以上に
次に同社は、前設問で「仕事に全力で取り組んでいる」とした割合が最も低かった「25~34歳」(ミレニアル世代)を対象に、「その理由」を尋ねた。その結果、「仕事以外にもっと優先すべきことがある」が46%と最も多く、次いで、「今の賃金では割に合わない」、「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」、「仕事に対してやる気が起こらない」の3回答が同率で43%だった。
2023年中の転職を考えているのは「25~34歳(ミレニアル世代)」が最多
続いて同社が、「2023年中に転職を考えているか」を尋ねると、「考えている」とした回答者は全体で27%となった。世代別にみると、35歳以上ではすべての年代で30%を下回った(35~44歳:28%、45~54歳:22%、55歳以上:23%)。それに対して、18~24歳は33%、25~34歳は40%と全体を大きく上回る結果となった。特にミレニアル世代で、2023年中の転職を考えている人が多いことがうかがえる。

現職を辞めたい理由は「賃金への不満」や「ワークライフバランス」が上位に
また、同社は前設問で「転職を考えている」とした回答者の中でも特に割合の高かった「25~34歳」(ミレニアル世代)を対象に、「現職を辞めたい主な理由」を尋ねた。すると、「もっとお金を稼ぎたい」(37%)が最も多く、以下、「ワークライフバランスを改善したい」(29%)、「今の仕事では成長の機会がないと感じる」(21%)と続いた。
ミレニアル世代が感じる転職の課題は「専門的な知識やスキル」が多い傾向に
最後に、「転職やキャリアアップに際して抱えている課題」を同社が尋ね、全体と25~34歳(ミレニアル世代)とで比較した。すると、「専門分野」はミレニアル世代が43%で、全体(35%)より8ポイント高かった。他年代と比較して、ミレニアル世代では専門的なスキルを課題としている人が多い傾向にあることが明らかとなった。