経営層の約半数が人的資本経営の目的は「生産性の向上」と回答
金融庁より、「人的資本の情報開示を2023年3月期の有価証券報告書から、段階的に適用開始する」との方針が示された。こうした状況も含め、上場企業をはじめとする多くの企業が「人的資本経営」に取り組む中で、企業の経営層はどのような目的意識を持っているのだろうか。はじめにメンタルヘルステクノロジーズは、「勤務先で人的資本経営を進める目的」について尋ねた。すると、トップ2は僅差で「生産性の向上」(48.2%)と「自社のイメージアップ」(46.4%)となり、3位に「従業員のエンゲージメント向上」(38.2%)が続いた。
約9割が「投資家からの注目が高まっている」と実感。SDGs等への注目度が影響か
次に同社が、「人的資本経営を行うことが投資家からの注目度を高めると思うか」と聞いたところ、全体の9割が「そう思う」(非常にそう思う:37.3%、ややそう思う:52.7%)と答えたという。上記を受け、同社は「非常にそう思う」、「ややそう思う」とした回答者に対し、「なぜ投資家からの注目が高まると思うか」との理由を尋ねた。すると、「SDGsやESG経営への注目度が高いから」が59.6%と最も多く、以下、「無形資産の価値が高まっているから」が47.5%、「市場競争が激化し、他社との差別化が難しくなっているから」が41.4%と続いた。