従業員の「知識の底上げ」を図り、地域顧客の支援や新たな価値の創出を目指す
めぶきフィナンシャルグループは、2022年4月に策定した第3次グループ中期経営計画において、「DXの推進」や「人材の育成」を戦略に掲げている。同年11月には、経済産業省が定めるDX認定制度において、「DX認定事業者」に認定されたという。同計画では、従業員のデジタルリテラシー向上に必要不可欠な資格として「ITパスポート」の取得を推奨しており、「2024年3月までに3,000名の取得」を目標に定めている。その目標達成に向け、グループ内でe-ラーニングや各種研修などの継続的な学習環境の整備・提供に取り組んだ結果、2022年12月末時点で「ITパスポート」取得者が3,235名に達したとのことだ。
同社では、地域の顧客から販路拡大や業務効率化などの相談機会が増加していることから、「ITパスポート」取得などによりデジタルリテラシーを備えた営業担当者がIT・デジタルを活用した地域における課題解決を行っており、提案件数や契約件数は増加傾向にあるという。
今後は、引き続き同社内の「ITパスポート」取得を支援するとともに、資格取得後も上位資格の取得支援や実務OJTの実践、外部デジタル企業への派遣などを行う考えだ。これにより、取引先企業および同社グループのDXを牽引するDX人材のさらなる育成と、IT・デジタルを活用した新たな価値の提供を目指すという。
企業のDX化が求められる今、従業員個々のIT・デジタルに関する知識に差を感じるケースもあるだろう。全社的にデジタルスキル取得をサポートすることで知識の底上げを図ってみるのも、DX化への近道かもしれない。