横浜銀行は2022年11月14日、従業員の自律的なキャリアの実現を支援するため、「フリーエージェント制度(以下、FA制度)」を試行導入したことを発表した。本制度では、従業員自らがキャリア形成を目指し、FA権を行使して希望する部署へ異動することが可能となる。これにより同行は、挑戦および成長意欲の高い組織づくりを目指すという。
“自律的なキャリア形成支援”に向け「フリーエージェント制度」を横浜銀行が試行導入。2023年度に正式導入を目指す

「従業員のアピール」に対し本部等からオファー。希望する部署への異動が可能に

横浜銀行ではこれまでも、従業員のエンゲージメント向上のため、キャリアオーナーシップの浸透やダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進してきた。それにより組織にダイナミズムを生み出し、挑戦および成長意欲が高い組織風土への改革を進めているという。

今回、同行が試行導入する「FA制度」は、従業員自らが「能力・スキル・経験」をアピールし、本部等の部署がオファーするもの。オファーが成立した場合は、従業員が希望する部署に異動できるという。従業員が「なりたい自分」に向けて能力開発や資格取得に挑戦し、要件を満たした場合、「ハイパフォーマー」や「ハイスキル保有者等」として同行がFA権を付与する。それにより従業員は、所定の期間中に「IT・デジタル」、「コンサルティング」、「市場・国際」の各部署を対象に、FA権を行使することができるという。なお、FA制度は2023年度内に正式導入し、FA権を行使できる対象部署を拡大する予定。同行はこれにより、従業員の自律的なキャリア形成を支援したい考えだ。

今後も同行は、従業員のキャリア形成や適財適所の人材配置を組織活性化につなげることで、挑戦・成長意欲の高い組織づくりを進めていくとしている。

本取り組みは、従業員のキャリア形成を支援できるだけではなく、社内人材の活性化にも寄与しそうだ。「自律的なキャリア形成」を促したい企業では、他社の取り組みなどを参考にしながら、新たな制度の導入を考えてみてはいかがだろうか。

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