6割以上が「入社後にギャップを感じた」と回答。具体的には「業務内容」が最多
近年、ダイバーシティ経営や働き方改革などにより仕事に関する価値観が変化し、キャリアに対する意識も変わりつつあるが、若手社会人はキャリアに対してどのような意識を持っているのだろうか。はじめにグロービスは、「新卒入社した際に、入社前と比較しギャップを感じたか」を尋ねた。すると、「感じた」が61.5%、「感じていない」が38.5%だった。入社後ギャップを感じた人の約半数が「現在のキャリアに満足していない」と回答
続いて、同社が「新卒入社後にギャップを感じた」と回答した人に、「現在のキャリアへの満足感」について質問した。その結果、「満足している」が47.9%、「満足していない」が52.1%となった。キャリアへの満足感が高い人ほど「ギャップ解消に向けた自発的なアクション」を取る
さらに、「現在のキャリアに満足している」および「満足していない」と回答した両者に対し、同社が「入社後にギャップを感じた事柄に対して、解決するために自発的に行ったこと」を尋ねた。すると、「会社・業務についての理解を深めるように努めた」と「仕事上の人間関係を良好にすることに努めた」、「視野を広げるための情報収集を行った」といった項目について、「キャリアに満足している」とした人が「満足していない」とした人の回答率を上回った。現在のキャリアについて満足感の高い人のほうが、自発的なアクションを多く取る傾向にあることがわかった。若手社会人の4割以上が「キャリア迷子」の状態に
次に、「今後のキャリアプランを持っているか」を同社が尋ねたところ、「持っている」が46.4%、「持っていない」が53.6%となった。あわせて「キャリアプランを持っていない理由」について聞くと、「やりたいことがないから」や「モチベーションが上がらないから」、「キャリアプランの立て方がわからないから」といった声が多く集まったという。
キャリアプランを持っている人のほうが「将来への期待度」が高い傾向に
続いて、同社が「今後のキャリアプランを持っている」および「持っていない」と回答した両者に対し、「将来のキャリアに期待を持っているか」を質問した。すると、「キャリアプランを持っている」とした人は、「期待を持っている」との回答が72.4%、「期待を持っていない」が27.6%だった。一方で、「キャリアプランを持っていない」とした人は、「期待を持っている」が12.2%、「期待を持っていない」が87.8%となった。キャリアプランのない人のほうが、将来に対する期待度が圧倒的に低いことが明らかとなった。