8割以上の管理職は「マネジメントが難しくなっている」と実感
企業においてマネジメントに関わっている管理職は、どのようなことに困難や課題を感じているのだろうか。まず、Hajimariが「現在、マネジメントは難しくなっていると思いますか」と質問した。すると、「非常にそう思う」が43.5%、「ややそう思う」が39.6%で、「そう思う」との合計は83.1%になり、大半が「難しくなっている」と感じていることがわかった。マネジメント難化の理由は「遠隔・リモートによるもの」が最多
続いて、同社が「マネジメントが難しくなっている」とした回答者に対し、「そう思う理由」を聞いた。その結果、「リモートワークでの遠隔のマネジメントの必要があるから」が47.6%、「人事評価のあり方が変わっているから」が44%、「フレックスタイム制で部下の業務時間に合わせる必要があるから」が36.9%などとなった。自由回答からは、「多様な働き方がある故、意思統一させて働くことが難しい」や「対面でのコミュニケーションが取りにくい」といった声があがった。
マネジメントの課題は「メンバー育成」や「キャリア開発」など
次に、同社が「あなたが今感じている、マネジメントの課題を教えてください」と複数回答で尋ねると、「メンバー育成」が49.5%で最多だった。以下、「キャリア開発」が44.6%、「エンゲージメントの向上」が32.7%、「評価の付け方」が29.7%で続いた。自由回答には、「具体的な指示や教育を、遠隔で行うことが難しい」や「評価が“優”や“良”ではなく、“可”の評価となってしまったことで、褒めにくくなった」といった声が寄せられ、課題は多岐に渡っていることが判明した。
「マネジメントを体系的・網羅的に学んだ」と答えたのは4割程度
続いて、「認識しているマネジメントの課題は『人事』の領域とも重なると思うか」と同社が質問した。すると、「ほとんどが重なると思う」が27.6%、「一部重なると思う」が66%で、合計93.6%となった。マネジメントにおいて「人事の知識・ノウハウ」が必要だと感じるのは8割超
最後に、同社が「ガバナンスやコンプライアンス意識の高まりから、マネジメントにおいて、労務知識など人事の知識・ノウハウは必要だと思いますか」と質問した。その結果、「非常にそう思う」(42.6%)と「ややそう思う」(40.6%)の合計は83.2%となっていた。さらに、「労務知識以外に人事の知識・ノウハウで必要だと思うこと」を自由回答で尋ねた。すると、「ハラスメントやメンタルヘルスの知識」や「他社の人事の知識やノウハウ」といった声があがった。