「電帳法」の改正に「ほぼ完全に対応できている」企業はごく少数
経済社会のデジタル化を踏まえ、経理の電子化による生産性の向上や記帳水準の向上等を目的として、2022年1月に「電子帳簿保存法」が改正された。2024年には電子取引における「電子保存」が義務化されるため、企業はその仕組みを整備する必要があるが、調査時点ではどれくらいの企業が「改正電子帳簿保存法」に対応できているのだろうか。はじめに、パイオニアが「あなたの担当しているクライアントで、現時点で『電子帳簿保存法の改正』に対応できている企業の割合はどれくらいですか?」と尋ねると、「半分程度」が18.2%で最も多かった。以下、「4割程度」と「3割程度」がともに16.4%、「2割程度」が14.5%で続いた。
「5割以下」の合計が73.6%だったのに加え、「ほぼ完全に対応できている」との回答が2.7%にとどまったことから、多くの企業では未だ準備段階であることがうかがえる。