
半数近くが“自分の職業観・仕事観”などの価値観を持っている
20代の若手社員は、自身が「どのように働くか(自分の働く目的・譲れないもの・価値観)」という“職業観”や“仕事観”、「どのように働き続けるか(中・長期的継続性を持った目的・譲れないもの・価値観)」という“キャリア観”など、自身の価値観を持っているのだろうか。はじめに、リ・カレントが「自分の仕事観を持っているか」を質問した。すると、「誰かに語れる明確な形で持っている」が11.2%、「語れるほどではないが持っている」が36%で、合計47.2%が仕事観を持っていることがわかった。他方で、「考えたことはあるが固まっていない」が28%、「持っていない」が24.9%となった。

「仕事観とは何かよくわからない」との声が4割超に
続いて、「仕事観を持っていない/固まっていない」とした回答者に「その理由」を尋ねると、「仕事観とは何かそもそもよくわからない」が44.8%で4割を占めた。以下、「考える必要を感じていない/なかった」が28.1%、「自身にとっての仕事観を考えていない/なかった」が20.2%、「周囲に、仕事観を持って働いているロールモデルがいない/いなかった」が19.9%だった。
“新しい環境での仕事のスタイル”は「失敗は気になるがやりながら学ぶ」が最多
次に、「新しい環境(入社・転職・転勤・部署異動など)で業務を行う状況において、自身の仕事のスタイルとして最も近しいもの」を同社が尋ねた。すると、「失敗は気になるがやりながら学ぶ」が42.8%、「失敗しないよう基本的には周囲や上司に確認しながら業務を行う」が31.8%、「まずは何事も上司・先輩の支持のもとで動く」が11.6%だった。一方で、「失敗は気にせずまずやってみる」は13.8%にとどまり、失敗を恐れずに挑戦しようとする人よりも、リスク回避を重要視する人のほうが多いことがうかがえる。
“失敗が気になる理由”は「業務に支障をきたしてしまうから」など
続いて、「失敗が気になる」または「上司の指示に従う」とした回答者に、「その理由」を聞いたところ、「業務に支障をきたしてしまうから」が23.7%で最も多かった。その他、「自分で自分の失敗にがっかりし、傷つくから」(19.9%)、「失敗はそもそも避けるべきものだから」(15.2%)、「上司や周囲にがっかりされるから」(11.7%)といった回答があった。
6割が「“自分のキャリア観”を持っていない・固まっていない」と回答
次に、同社が「自分のキャリア観を持っているか」を尋ねると、「誰かに語れる明確な形で持っている」が9.1%、「語れるほどではないが持っている」が30.8%で、合計39.9%が「持っている」と回答した。他方で、「考えたことはあるが固まっていない」が31.9%、「持っていない」が28.1%で、合計60%がキャリア観を持っていない・固まっていないことがわかった。
