採用活動の課題に「内定辞退の防止」や「入社意欲の向上」など
2023年卒業予定の学生(以下、23卒)の採用活動について、企業はどのような課題を抱えているのだろうか。まず、学情が「採用活動の課題」について複数回答で聞くと、「内定辞退の防止」が52.2%で最多となり、前年の同調査と比較して9.7ポイント増加した。その他にも、「入社意欲の向上」が45.7%(前年比6.1ポイント増)、「選考辞退の防止」が33.2%(前年比11.3ポイント増)などで上位にあがっており、同社は「辞退をいかに防ぐかについて、課題を感じる企業が増加している」と推測している。3割以上が「内々定辞退者数は前年より増加」と回答
次に、同社が「前年と比較した内々定辞退者数」に関して尋ねると、「増えた」(「大幅に増えた」と「やや増えた」の合計)が36.2%だった。一方で、「減った」(「大幅に減った」と「やや減った」の合計)は19.2%となっており、両者を比較すると、「増えた」との回答が17ポイント上回った。また、「選考中の辞退者数」に関しても調べると、「増えた」が合わせて35.1%となり、「減った」の14.9%を上回る結果となった。
同社が実施した「内々定率調査」によると、内々定獲得学生の平均社数は2022年3月下旬時点で早くも「2社」に達し、6月下旬には「2.78社」と、3社に迫っているという。同社では、「学生が企業を選べる環境となっており、それが選考や内々定の辞退を助長しているのではないか」との見解を示している。