株式会社i-plugは2022年8月15日、2023年卒業予定の学生(以下、23卒生)を対象とした「就職活動状況に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2022年6月16日~24日で、23卒生2,275名から回答を得た。これにより、調査時点での就職活動の状況や、内定承諾の判断にあたって学生が企業に求める情報などが明らかとなった。
23卒生は“業界・企業選び”に迷いを感じている?内定獲得後も就職活動を継続する学生が4割以上に

6割以上の23卒生が「就職活動中」で、3月と比べ32ポイント減

政府が「採用選考活動開始」の時期として呼びかける6月時点での、23卒生の就職活動はどのような状況であったのだろうか。はじめにi-plugは、「現在の就職活動の状況」について尋ねた。すると、「活動中」が62.6%で、同年3月に実施した調査の回答と比較すると、32.7ポイント減少した。また、「活動終了」は33.1%で、3月より30.4ポイント増加した。
就職活動の状況(2022年6月と3月の比較)

就職活動の課題は「自分に合った業界や職種がわからない」が半数以上に

続いて、同社が「就職活動をしていて、どのような課題を感じるか」を複数回答で質問すると、「自分に合った業界や職種がわからない」が51.2%で最も多かった。次いで、「企業選びの軸が定まらない」が41.5%となり、同社は「就職活動の進め方よりも、企業や業界の選び方に課題を感じる学生が多いのではないか」と推察している。
就職活動をしていて、どのような課題を感じるか

4割以上が“就職活動を継続する理由”に「時間をかけて比較検討したいから」

次に、「内定を保有している中、就職活動を継続する(していた)理由」を同社が尋ねると、「時間をかけて比較検討したいから」が44.5%で最多だった。以下、「本命の選考が続いているから」が27.4%、「決め手に欠けるから」が24.7%で続いた。
就職活動を継続する理由

内定の判断基準として6割以上が「入社後の詳しい業務内容」の情報を求める

続いて、同社が「企業からどのような情報提供があると、内定承諾もしくは辞退の判断がしやすいと感じるか」を複数回答で質問した。すると、「入社後の詳しい業務内容」が62.3%、「給与面や評価制度などの詳しい説明」が58.1%、「福利厚生についての詳しい説明」が54.9%となった。「入社後の待遇」や「具体的な業務」の説明を求める学生が多いことが推測できる。
企業からどのような情報提供があると内定に対する判断がしやすいか
本調査より、2022年6月時点では、6割以上の23卒生が「就職活動中」であることがわかった。「時間をかけて比較検討したい」という理由により、内定を保有しつつ活動を続ける学生もいることから、企業では情報公開の方法なども検討しながら採用活動を続けていきたい。

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