「人材不足感」はコロナ禍以前に比べ減少か。従業員数別・業種別ではいまだ人手不足も
企業の人手不足感は、新型コロナウイルス流行前の2019年と比較するとどのように変化しているのだろうか。はじめにエン・ジャパンが、「人材が不足している部門はあるか」を尋ねると、「ある」が82%だった。コロナ禍以前の2019年の同調査では89%となっており、7ポイント減少した。他方で、「1~9名」が69%、「10~29名」が67%、「30~49名」が79%、「50~99名」が80%と、100名以下の企業では8割以下に留まり、従業員数の多い企業ほど“人手不足感”が強い傾向にあることがわかった。
人材不足が著しい職種は「営業職」や「エンジニア」
次に、同社が「人材が不足している部門がある」と回答した企業に対し、「不足している職種」を質問している。すると、「営業職(新規開拓・代理店・ルートセールス他)」が28%で最も多く、以下、「技術職・エンジニア(WEB・システム・ネットワーク)」が20%、「オフィス職(経理・総務・広報・法務他)」が13%と続いた。6割が人材不足の原因を「退職による欠員」と回答。解決策は「人材採用の強化」など
続いて、同社は「人材が不足している部門がある」と回答した企業に対し、「その理由」を複数回答で尋ねている。すると、「退職による欠員」が60%、「中途採用で人員確保ができなかった」が43%で上位だった。「人材不足にまつわる悩みや課題」のフリーコメントからは、「人材を確保しようにも、未経験者からの応募が多く、採用しても人材不足が解消されたとは言えない」や「オンラインでの採用に限界がある。応募者の本質が見えにくい」といった声があがった。