7割以上の男性が「育児をしている」と回答。若年層ほど高い割合に
企業において男性の育児参加の推進が求められている昨今、実際に男性の育児参加はどれほど進んでいるのだろうか。はじめにナリス化粧品が、「どのくらい育児をしているか」を聞くと、全体では「とてもしている」が19.3%、「まあまあしている」が54.7%で、合計74%となった。回答を年齢別に集計すると、「まあまあしている」については全ての年代で50%台と、年代によって大きな差はなかった。他方で、「とてもしている」の項目では、25歳~29歳の若年層では26.8%、30~34歳で23.8%、35~39歳で21%、40~44歳で14.3%、45歳~49歳で11.6%だった。年齢が高くなるほど、回答率が減少する傾向にあることがうかがえる。また、「あまりしていない」、「全くしていない」については、若年層ほど割合が低く、高齢層になるほど高い結果となった。
3割以上の男性が育休の取得経験あり。育児参加率と同様に若年層ほど高い取得率
続いて、同社は「配偶者・パートナーが出産した際に、育休を取得したか」を質問している。その結果、「全ての子どもの出産時に取得しなかった」が64.4%、「すべての子どもの出産時に取得した」が22.3%、「取得した時と取得しなかった時がある」が13.4%となった。全体の3割以上が、配偶者やパートナーの出産時の育休取得経験があることがわかった。また、回答を年齢別に分けると、「25歳~29歳」の若年層では、合わせて45.6%の人が「取得経験あり」という結果だった。しかし、年齢が高くなるほど取得経験を持つ人の割合は徐々に減っていき、「45歳~49歳」では合計23.1%と、若年層の約半分程度となった。
育休取得期間は「2~3日」が最多。全体で「1週間以内」が6割を超える
次に、「育休を取得した」とした回答者に対し、「取得期間」について尋ねている。すると、全体では「2~3日」が21.1%で最も多かった。また、「4~6日」が16.6%、「1週間」が13.8%など、「1週間以内」の合計は63.6%となった。回答を年代別に見ると、「3ヵ月以上」の育休取得は25~29歳では10%であるのに対し、45~49歳では2.1%となるなど、取得期間が3ヵ月以上の長期間の場合、若年層の方が取得率が高い傾向にあることがうかがえる。
8割以上が「育休を取得してよかった」と回答。取得期間が長いほど満足度も高い傾向か
次に、同社が「育休を取得した」とした回答者に対し、「育休の満足度」について聞いている。その結果、全体では「とてもよかった」が47.9%、「まあまあよかった」が37.5%で、合計85.4%だった。回答を年代別に見ると、「とてもよかった」の回答率は若年層の方が高い傾向にあったものの、「まあまあよかった」と答えている人の割合は、高齢層のほうが高かった。