全社員対象の特別休暇・ミーティングフリー日により、個々のモチベーション向上を目指す
ルネサスは、社員がオン/オフのバランスを取りながら、自身の能力を最大限に発揮できる企業風土づくりに努めている。その一環として、同社はこれまでにも「在宅勤務制度」や「コアタイムの無いフレックス勤務体制」などを導入し、柔軟な働き方を推進してきたという。そうした中で、同社は今回、より働きやすい職場環境を目指す取り組みとして、グローバルの全社員を対象に2つの新施策を導入する。1つは、2022年8月12日を特別休暇とする「Renesas Day」、もう1つは同年8月中の全ての金曜日に会議や打ち合わせを入れないことをルールとした「Focus Fridays」だ。
グローバル拠点を含む全社員を対象に一斉の休暇やミーティングフリー日を設定することは、同社にとって今回が初めての試みだという。同社はこれらの施策により、社員のリフレッシュを促進するだけでなく、ミーティング等に遮られることなく個々の業務に集中する時間を創出できると考えている。また、同施策によって社員のモチベーションや業務の効率性を高めたい考えだ。
人事統括部長のJulie Pope氏は、「当社では“To Make Our Lives Easier”をパーパスとして掲げており、日々業務に取り組む社員全員の暮らしを楽にしていきたいと考えています。今回の施策導入が、社員のモチベーションを高め、提供する価値の向上や優秀な人材獲得にもつながることを信じています」とコメントしている。
ルネサスは今後も、社員一人ひとりの言葉に耳を傾け、さまざまな施策を実施・効果検証し、全社員にとって働きやすい職場環境の実現を目指していくとしている。
働き方の柔軟性がますます求められる昨今、独自の施策を導入する企業も増えつつあるようだ。他社の取り組み等を参考にしながら、社員のワークライフバランスの実現につながるような施策を検討してみてはいかがだろうか。