企業等による優れた教育支援活動を表彰し、「キャリア教育」を促進
経産省では、子どもや若者たちの育成について、「学校に限らず、企業や地域が連携し、社会全体で取り組んでいくべき課題」と捉えている。また同省は、今後の教育について、個人が問題意識を持って学び働くことを通じ、自らの「羅針盤」をもってキャリアを構築していくことがより重要になっていくとしている。「キャリア教育」は、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育だ。このキャリア教育においては、企業と学校関係者が密接に連携しながら「学習内容と社会とのつながり」が実感できる取り組みを、教育現場に継続的に提供することが求められるという。
そこで経産省では、企業等による優れた教育支援活動の成果を広く社会で共有し、キャリア教育をさらに促進することを目的として、2010年に「キャリア教育アワード」を創設。また、表彰対象を一企業の取り組みにとどめず、“教育関係者と地域・社会の関係者とが連携および協働でキャリア教育に取り組んでいる先進事例”に対し、文科省と共同で2011年より「キャリア教育推進連携表彰」を併せて行うことで、キャリア教育の全国普及・啓発を推進している。2022年度の応募方法は、それぞれ以下の通り。
●応募対象
<キャリア教育アワード>企業・経済団体等および専門的な知識に基づいたキャリア教育プログラムやマッチングサービス等を提供するコーディネート機関における、小学校~大学・大学院までの子どもや若者を対象に行うキャリア教育の取り組み
<キャリア教育推進連携表彰>
学校を中心としたキャリア教育の推進を目指し、学校等の教育関係者や行政、NPO法人等の地域・社会、企業等の産業界が連携・協働して行っている取り組み
●応募方法
経産省HP(下記参考リンク)内のエントリーシートから応募●応募期間
いずれのエントリーも2022年7月1日(金)~10月14日(金)必着キャリア教育に積極的に取り組むことは、長期的な目線で考えれば“人材への投資”とも言えるだろう。また、取り組みが評価されることは、自社にとって社会的価値向上のチャンスともなり得る。このような機会を活用し、キャリア教育に積極的に取り組んでみてはいかがだろうか。