ヤフー株式会社は2022年5月20日、技術職やビジネス職を対象とした「就業型インターンシップ」へのエントリー受付を、同日より開始したと発表した。今回のインターンシップは、同社として過去最大規模となる91コース、計約160名の学生を受け入れ、完全オンライン型で実施する予定だという。本取り組みにより、学生の就業体験を促すとともに、日本国内の“イノベーション力”向上の一助となることを目指す考えだ。
ヤフーが過去最大規模となるオンラインインターンシップのエントリー受付を開始。91コース、約160名の学生を受け入れ

学生のニーズに応えるべく、完全オンラインで多様なコースを用意

ヤフーは「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に」とのミッションを掲げており、2020年からは完全オンライン形式のインターンシップも実施している。2021年のインターンシップ参加者の満足度は、過去最高の100%だったという。同社は、高い満足度が得られた要因として「学生の居住地によらず同社社員と同じ環境で実際の業務を体験できる点」や、「多様なコース提供により個々のニーズに応じている点」、「同社社員がオンラインでも参加者を個別にサポートしている点」などをあげている。

2022年5月20日よりエントリーを開始したインターンシップでは、より多くの学生のニーズに対応するべく、過去最大規模となる91コースを用意し、約160名の学生を受け入れ予定だという。コースの例としては、大規模な検索データを利用したサジェスト機能改善のためのモデリングに関する業務等を行う、最長3ヵ月の「エンジニア向けコース」や、実際のシステムやデザインに対する課題を分析し、改善策を考え実装する「デザイナー向けコース」、実際のクライアントのマーケティング課題に基づき、同社のマーケティングソリューションによる課題解決提案を行う「ビジネス向けコース」などがあげられる。なお、インターンシップ中の給与として、1時間当たり1,300円以上(コースにより異なる)を支給するという。

ヤフーは、完全オンラインのインターンシップを通じて、就業経験のない学生に実際の業務を経験してもらうとともに、学生からの新たな発想やアイデア創出に期待し、日本のイノベーション力向上の一助となることを目指したい考えだ。

多様なコースを選択できるオンライン型のインターンシップは、企業にとっては学生の居住地を問わず募集ができ、学生にとっては希望する仕事の実務体験ができるため、双方にメリットのある取り組みといえるだろう。オンライン形式のインターンシップを検討している企業は、学生のニーズを汲んだコースを考案してみてはいかがだろうか。

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