約9割がオンラインでのインターンシップを経験。リアルのメリットを体感した学生も
新卒採用は早期化の傾向が強まっており、インターンシップの重要性も相対的に高まりつつあるが、23卒生の参加状況はどのようになっているのだろうか。はじめに学情は、「経験したインターンシップの参加方法」について尋ねている。その結果、「オンライン」が47.9%で最多となった。以下、「オンラインとリアル両方」が42.8%、「リアル」が9.3%と続いた。インターンシップへの参加を経験している学生の約9割が、オンラインでのインターンシップを経験していることがわかった。
「オンラインとリアル」の形式を経験している学生からは、「オンラインのインターンシップは、交通費や移動時間がないので、気軽に参加することができた」や、「オンラインのインターンシップは、新型コロナウイルスの感染者が増えているときも安心して参加できた」など、オンラインでの実施を支持する声が寄せられた。その一方で、「リアルで実際に仕事を体験するインターンシップが、最も職場理解につながった」や、「リアルでのインターンシップは、学生同士で情報交換でき有意義だった」といった声もあがり、“リアルの良さ”を体感した学生も一定数いたことがわかった。
同社は、「時間や場所の制約なく参加できるオンラインインターンシップは学生から歓迎されているものの、実際に職場の雰囲気を体感することを希望する学生も多い」との見解を示している。
3割以上が「6社以上」のインターンシップに参加。採用活動の早期化が参加社数を押し上げか
次に同社は、「インターンシップの参加社数」について尋ねた。すると、「1~2社」が36.1%、「3~5社」が28%、「6~9社」が15.7%、「10社以上」が20.2%となった。「6~9社」と「10社以上」の合計が35.9%となることから、3割以上が「6社以上」のインターンシップに参加していることが判明した。この結果について同社は、「採用活動の早期化の流れが影響して、インターンシップ参加社数を押し上げている」と分析。また、「オンライン開催のインターンシップが増加し、学生にとって参加可能なインターンシップの機会が増えたことも、参加社数の拡大につながっているのではないか」と推察している。