paiza株式会社(以下、paiza)は2022年1月31日、エンジニアを志望する2023年に卒業予定の学生(以下、23卒)を対象に実施した、「2023年卒学生の就活状況調査」の結果を発表した。調査期間は2021年12月3日〜16日で、23卒の学生146名から回答を得た。これにより、エンジニア志望の23卒生における、応募準備の開始時期やエントリー開始時期など、就職活動の状況が明らかとなった。
エンジニア志望学生の約4割が“3年次の6月頃”までに就活を開始。23卒生は早期化の流れが一層加速か

23卒の就職活動における応募準備は、従来よりも一層早期化

就職活動の準備・開始時期は年々早期化しているが、2021年12月時点で、エンジニアを志望する23卒の学生における就職活動の状況はどのようになっているのだろうか。

はじめにpaizaは、「自己分析や企業研究などを含む就職活動をいつから始めたか」を尋ねている。その結果、「2021年6月以前」が4割に迫る39.8%で、22卒生を対象に昨年実施した同調査での「2020年6月以前」の32%と比較すると、7.8ポイント増となった。

また、夏(2021年8月)までに就職活動を開始していた学生まで合わせると62.4%となり、6割を超える。そして、秋(同年10月)まで含めると合計79.7%で、およそ8割にのぼることがわかった。エンジニア志望の23卒の学生においては、従来以上に就職活動の早期化が進んでいることがうかがえる。

一方で、2021年12月の調査時点で就職活動を始めていない学生の割合は12%となり、22卒の13.3%と比べ微減にとどまった。同社は、「元々進学を中心に考えている層や、進路を迷っている層が一定数いるためだと考えられる」としている。
自己分析や企業研究などをいつから開始したか

7割以上が12月までに企業への応募やエントリーを開始

次に同社は、「企業へのエントリーや応募をいつから始めたか」を質問した。すると、「2021年6月以前」と「10月」がともに17.3%、「11月」が12.8%、「9月」が10.5%などとなり、「2021年6月以前~12月」にエントリーを開始した学生は合計73.8%となった。22卒生を対象とした昨年同調査での「2020年6月以前〜12月」の合計71.1%と比較すると、2.7ポイント増加している。

エントリーや応募の開始時期も、22卒生より早期化の傾向が見られる結果となった。同社はこの結果に対し、「応募については、企業が求人を公開する時期に依存する部分が大きいため、劇的な変化は起きていないものの、早期化が進んでいることがうかがえる」としている。
企業へのエントリー・応募をいつから開始したか
調査の結果から、エンジニア志望の23卒生の就職活動時期は、従来よりも一層早期化していることがわかる。エンジニアの採用にあたっては、高い実力を持つ人材を求めている企業も多いことから、早期化の流れが加速していることも考えられる。学生のエントリーや応募につながる情報発信を早い時期から行うなど、市場の流れを汲んだ採用活動の対応を検討していきたい。

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