大学院での経験が仕事の場面で活かされていると実感する場面とは
大学院卒の社会人は、自身の経験が「働く上で役立っている」と感じているのだろうか。同社が、「自身が大学院を通じて培った研究プロセスや思考法などは、実際に仕事を行う場面で活かされていると思うか」を問うと、「非常に思う」が19.3%、「やや思う」が30.6%、「あまり思わない」が31.5%、「全く思わない」が13%となった。約半数が、大学院での経験が仕事の場面で活かされていると感じていることが判明した。
選択項目以外の自由回答には、「目標設定とそのプロセスを考えるとき」や「仕事を効率化したい時」、「システム開発の場面」、「論理的思考力が必要な場面」という声があった。
大学院での経験が「評価されている」と感じる人と感じない人は半々
次に同社は、全員に対し「自身が大学院を通じて培った経験は、現在の職場において評価されていると思うか」を尋ねた。その結果、「非常に思う」が13.9%、「やや思う」が33.3%で、合計すると47.2%となった。対して、「あまり思わない」が34.3%、「全く思わない」が12%となり、合計は46.3%となった。「評価されていると思う」と「思わない」の回答は、ほぼ二分する結果だった。評価を実感する具体的な場面とは?
また、「大学院での経験が仕事で評価されていると感じる」という人に、「評価を感じる場面」について自由回答で尋ねている。すると、「入社時の職位」や「文献等の情報集積によるプレゼンの場面」、「専門知識の活用時」、「大学院での経験が一部業務に転用できた時」などがあがった。“大学院で学んだ経験が仕事に活かせている”と実感する社会人は、約半数という結果だった。「専門性の高い知識や経験」を業務に活かせる機会を、企業側も積極的に提供することで、働き手のモチベーションアップだけでなく、自社の生産性向上にも繋げられるだろう。