DX推進およびAIの活用を実施できているのは全体の2割未満
AIを活用した「DX」は、企業内でどの程度進められているのだろうか。同社が「所属企業のDX推進およびAIの活用状況」について聞いたところ、最も多かったのは「DX・AI活用を推進していない」で、65.7%が回答。一方で、「DX推進・AI活用をしている」と回答した人の合計は17.8%で、内訳は、「AIを活用し新たな価値創出ができている」(5.1%)、「AIを活用し新たな価値創出を目指している」(7%)、「AIを業務効率化の範囲で活用している」(5.7%)となった。また、「DX推進は取り組んでいるが、AI活用まではできていない」が7.4%、「DX推進、AI活用共に必要性は感じているが着手できていない」が6.5%となっており、検討はしているもののAI活用まで着手できていない企業も一定数あることがわかった。
AIソリューションを導入する企業は「開発システムの内製化」に前向きな傾向
次に、同社は「AIソリューションを導入している」とした人を対象に、「所属企業のAI開発システムの内製化状況」を尋ねている。すると、「自社開発を行い、内製化に取り組んでいる」が37.2%、「開発は外注だが、今後は自社開発を検討している」は24.3%という結果だった。合わせると、61.5%となり、過半数が内製化に取り組んでいる、もしくは検討段階であることがわかった。企業におけるAI人材の育成状況
最後に同社は、「AI人材の育成状況」について尋ねている。回答者全体の結果は「AI人材育成の予定はない」が70.8%となり、「研修等の実施によりAI人材育成を前向きに検討している」が17.9%となった。AI人材育成や確保に前向きな企業も一定数はあるものの、約7割の企業においてはAI人材育成の予定がないことがわかった。一方で、「AIソリューションを現在導入している層」に着目すると、「AIに関する研修を実施し、人材育成を行っている」は36.8%となり、「研修の予定はあるが未着手、もしくは検討中」は19%となった。AIをすでに導入している企業はAIを活用しながら、さらに人材育成にも取り組んでいるようだ。