「テレワークを行っている」は全体の3割程度に
職場における「雑談」の機会は、ビジネスパーソンにとってどのような効果があるのだろうか。はじめに、「テレワークを行っているか」について、営業日ベースで尋ねた。すると、「行っている」は31.5%と、全体の3割程度に。そのうち、「週5日以上」が7.2%、「週3~4日」が8.5%と、高い頻度でテレワークを行っている人は全体の15.7%だった。一方で、全体の68.5%が「テレワークを行っていない」と回答。地域や業種によっては、テレワークを実施できないといったケースも多くあることが予測される。
7割以上が「オフィス出勤時に対面で」雑談をしている
続いて、「勤務中、ほかの社員とどのように雑談しているか」を尋ねた。すると、テレワークの有無に関わらず、「オフィス出勤時に対面で行う」が72.9%だった。他方で、「テレワークを行っている」人は、ZOOMやTeamsなど「オンラインでの会議」が49.8%、「メール等」が37.1%、チャットやSlackといった「メール以外の会社のコミュニケーションツール」が31.4%となり、オンラインツールを活用して雑談を行っていることがわかった。
テレワークでの雑談機会は、出社時の半分以下に
また、「雑談の頻度」について尋ねたところ、「テレワークを行っていない人」は、「ほぼ毎日雑談する機会があった」が48.9%と約5割に。一方、「テレワークを行っている人」は、同回答は19.7%と2割程度にとどまった。このように、テレワーク環境下では、出社時に比べ雑談の機会が減っていることが予測される。8割以上が、テレワーク環境下で「雑談がしにくくなった」と回答
続いて、「新型コロナウイルス感染症拡大前と比較して、職場メンバーと雑談をしにくくなったか」を尋ねた。すると、「しにくいと感じる」との回答は、「テレワークを行っている人」では86%と8割以上に。対して「テレワークを行っていない人」では同43.1%となり、「雑談のしにくさ」を感じるのは、テレワーク環境下ではほぼ2倍となることがわかった。「雑談をしにくくなった理由」の自由回答を見ると、「テレワークにより対面の機会が減ったから」、「対面でもソーシャルディスタンスが必要だから」、「気軽に雑談できる環境(ツールや場所)がないから」といった内容だった。テレワークによって「雑談のしにくさ」を感じているほか、対面でも新型コロナの影響により雑談を控えていることがうかがえる。