3割以上は「今の仕事は自分に合っている」と感じられていない。最多は20代で約4割
働き方に関して、社会の意識変化が進むなか、ビジネスパーソンは現状の働き方に対し、どのような意識を持っているのだろうか。はじめに、有職者939名を対象に「現在の仕事に対する意識・満足度」を尋ねた。すると、「今の仕事は、自分に合っている」との回答は65.4%となった。6割以上が今の仕事を肯定的に捉えている一方、34.6%は「仕事が自分に合っている」と感じられていない状況が判明。年代別では、「今の仕事が自分に合っている」と感じられていないのは20代が最も多く、約4割におよぶ39.4%だった。
その他の項目で20代の回答割合と見ると、「自分の力を活かせる」(51.8%)、「今の仕事に満足している」(48.3%)、「好きなことを仕事にしている」(40.6%)、「得意なことを仕事にしている」(37.6%)と続き、「今の仕事は天職だと思う」と感じているのは最も低い28.3% となった。全体と比較すると、20代の回答は6項目中4項目が低スコアとなっており、現在の仕事に何らかの不満を感じている割合が高いことがうかがえる。
8割以上が「世の中には自分に合った仕事がある」と回答
続いて、「世の中の仕事全体に対する期待」について尋ねた。現在の就労状況に関わらず、84.8% の人が「世の中には自分に合った仕事があると思う」と考えていることがわかった(有職者で絞ると86.9%)。また、79.9%が「今の世の中には、自分の知らない仕事がもっとあると思う」と回答。特に10代では84.9%、20代では79.7%と、若い世代で高い割合となった。世の中に存在する仕事に対し、「自分に合った仕事があるはずだ」という思いを持っている人が多いことがうかがえる。「自分の能力や性質を発揮できている」は4割弱にとどまる
また、有職者に「仕事で活かせる能力や性質」について聞いた。すると、「自分の能力や性質をいかんなく発揮できている」は35.5%という結果に。最も高かったのは30代で42.7% 、最も低かったのは50代で、24.4%となった。一方、「自分の能力や性質を、今よりももっと仕事に活かしたい」は全体で62.1%に。特に高い割合を示したのは10代で76.5%、次いで30代が69.2%、20代が65.8%となった。