事前に決められた質問に候補者が録画で回答し、AIが社会人基礎力を測る
野村アセットマネジメントでは、求める人物像に合った候補者とのマッチング実現に向け、選考プロセスを設計してきた。その中の「非対面選考」のひとつとして、事前に決められた質問に対する回答を、候補者が録画データとして提出する「オンデマンド面接」を導入する。今回同社が採用する「HireVue AIアセスメント」は、応募者の録画データを分析して、社会人基礎力を測定するシステムだ。その評価・分析に用いるコンピテンシー(指標)が、同社が定義する採用基準指標と整合性がある点や、AI開発過程およびデータサンプルの信頼性に期待が持てる点から、導入を決定したという。本システムの導入により、従来よりも多くの候補者を後続の選考の対象とし、多様性ある採用選考を実現させたいという。さらに、将来的には自社の採用基準の重みに合わせてチューニングを行い、求める人物像により適応するAIモデルを構築したい考えだ。
昨今、さまざまな場面でAIを導入する動きが広がっている。選考にもAIを導入することで、面接官による評価のばらつきや偏見などを払拭し、より透明性のある採用の実現につながるか、今後の展開に注目が集まりそうだ。