8割以上が「副業未実施」。実施率は若年層で高い傾向
はじめに、「ダブルワークの実施状況」について尋ねた。その結果、「している」は13%と全体の1割程度となり、「していない」の87%とは大きく差がひらく結果となった。また、年代別に実施状況を集計したところ、ダブルワークを「している」との回答が多かったのは、「20代」(20%)、「30代」(17%)、「50代」(13%)の順となった。どちらかというと、若年層ほどダブルワークが浸透していることがうかがえる。
副業に対し前向きな人は約4割。男女よりも年代に影響か
上記設問で「ダブルワークをしていない」とした回答者に、「将来的にダブルワークをしたいか」を尋ねた。すると、「したいと思わない」(61.6%)が最多となり、「したいと思う」(38.4%)を大きく上回る結果に。男女別では、「したいと思わない」が男女とも過半数を占めた(男:59.7%、女:63.5%)。また、年代別に見ると「したいと思う」が多かったのは「20代」(47.5%)、「40代」(44.7%)、「30代」(42.2%)の順となり、50~60代では回答率が大幅に低下する結果となった。
ダブルワークをしている/したい理由は「収入源を増やしたい」
続いて、最初の設問で「ダブルワークをしている」、および次の設問で「将来的にダブルワークをしたいと思う」とした回答者に「その理由」を尋ねた。すると最も多かったのは「生活費を稼ぐため」で68.1%という結果に。続いて「お小遣いを稼ぐため」が60.8%、「スキルアップのため」が15.5%、「時間が余っているから」が15.1%となった。収入源を増やすことで、「生活にゆとりを持たせたい」という意識を持つ人が多いようだ。副業で「稼ぎたい額」と「実際に稼いでいる額」には大きな壁が
また、「ダブルワークをしている」とした回答者に、「副業による月間収入額」を尋ねた。その結果、最も多かったのは「1万円以上~5万円未満」で40%、続いて「1万円未満」が29.2%、「5万円以上~10万円未満」が21.5%などとなった。一方、「将来的にダブルワークをしたい」とした人に「副業での理想の収入額」を尋ねたところ、最も多かったのは「1万円以上~5万円未満」で41.9%、次いで「5万円以上~10万円未満」が36.5%、「10万円以上~30万円未満」が11.4%となった。
今後ダブルワークを希望する人の半数以上は「月に5万円以上の収入を得たい」と考えているのに対して、実際ダブルワークをしている人のうち5万円以上稼いでいる人は約3割に留まっており、「理想とする収入金額」と「現実」との差がうかがえる結果だ。