現役エンジニアと学生の視点を活かしてビジネスモデルを形に
Modis VSNは、社会全体の発展への貢献を目指し、エンジニアの能力開発に取り組んでいる。その一環として、2019年からはアドバイザーとして現役エンジニアを大学に派遣する産学連携プロジェクトを推進。エンジニアが研究活動に参加する中で、より効率的に高度な研究を進められるよう社会人視点でのアドバイスを実施すると同時に、研究を通じて学生が即戦力となるよう、人財育成の視点でも支援を行っている。今回のビジネスコンペティションも、同プロジェクトの一環として実施するという。ビジネスコンペティションには、大阪大学や上智大学をはじめとする5大学の研究室と、同社の現役エンジニアが参加。学生と社会人合同による17チームで、ビジネスモデルを作り上げる。
実際の活動では、講義や研究で得た知識や情報を元にした学生たちの斬新かつ柔軟なアイデアに対し、エンジニアはビジネス革新を推進する「バリューチェーン・イノベーター」として、課題を見つけ出し、ともに改善に取り組む。エンジニアがビジネスの場で得た技術力や問題解決力のノウハウを学生に提供し相互補完することで、より実現性の高い企画の創出が期待できるという。さらに、12月には全チームが参加する最終発表会を開催。独創性や社会貢献度等の観点から最優秀モデルを決定する予定だ。
VSNでは、今後も産学連携の取り組みを行い、同社エンジニアのキャリア開発の機会を作るとともに、エンジニア職を希望する若年層へのキャリアアップの機会を提供していくという。
さまざまな側面で社会がデジタル化に向けて舵が切る中、デジタル化を促進できる人財の確保は、企業のみならず社会全体の課題でもある。ビジネスの場で培ってきたスキルを活かして次世代を育成するプロジェクトは、現役エンジニアと学生のどちらにとっても価値がある取り組みになるだろう。