コロナ禍で「電子契約」や「ペーパーレス化」の必要性が高まる
新型コロナウイルス感染症拡大や職場におけるクラスター対策を受け、多くの企業がリモートワークやテレワークを開始している。しかし、企業の総務・法務・経理などをはじめとするバックオフィス部門では、ハンコを利用した押印業務、または契約管理業務において、出社が必要となるケースが未だに多いのが現状だ。このような状況下で、電子署名・電子契約サービスによる業務環境の改善に注目が集まっている。また、2020年の税制改正による緩和により、国税関係対象帳簿や書類データの電子保管が加速すると見られており、電子帳簿保存法に対応したバックオフィス業務支援ソリューションの必要性を感じる企業も多いという。
そこで両社が協業し、社外取引や経理帳簿・書類の電子化および経理系文書のペーパーレス化に取り組むことを決定した。ワンビシアーカイブズが提供する「WAN-Sign」は、書面契約書および電子契約によって締結した契約書を一元管理することに加え、書面契約書の原本管理、保管、電子化をワンストップで提供する、新しい電子契約・契約管理ソリューションだ。一方のNTTデータビジネスブレインズが提供する「ClimberCloud」は、経理や総務、人事、法務、財務などといった、バックオフィス業務のデジタル変革全般を支援するクラウドサ―ビスとなっている。両社はそれぞれのサービスを活用することにより、企業のテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していく考えだ。
新型コロナウイルス感染症拡大を機に、全社を挙げてテレワークやデジタル化を推進しようとしている企業も多いだろう。「ハンコ文化」と「書類管理」をともに解決できるサービスは、今後ますます必要となりそうだ。