「働き方改革」や「新型コロナウイルス感染症拡大」を背景にワーケーション推進が加速
ワーケーションとは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、リゾート地や地方など、オフィスとは異なる場所で働きながら休暇取得などをおこなう仕組みを指すものだ。2019年に施行された「働き方改革関連法」により、ワーク・ライフ・バランスの見直しや多様で柔軟な働き方が推奨されるようになった現在。さらに今般の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた「ニューノーマル時代」における働き方ガイドラインを踏まえると、テレワークは今後さらに浸透し「ワーケーション」を始めとする新たなワークスタイルが、基本的な「勤務形態の選択肢」として定着することも予測されている。
このような中、内閣府から、新型コロナウイルス感染症拡大下における各種対応や取り組みに対する支援として、新しい生活様式を踏襲した地域経済活性化などに関する事業例、「都市と地域の両方で働く・楽しむライフスタイルの開拓」が発信された。この中には、「ワーケーションや人材マッチング等、新たな地域移住等の需要取り込み支援」や「テレワークの導入、テレワーク用サテライトオフィスの整備支援」などが含まれている。
また環境省においても、国立・国定公園、温泉地でのワーケーション推進を支援。新型コロナウイルス感染症拡大により甚大な影響を受けた地域経済の活性化を目的とする、補助事業が公募されるなど、中央省庁も「ニューノーマル時代」に対応した新たな働き方をバックアップする姿勢を見せている。