「在宅勤務環境」の改善に向けて、テレワーク補助を月5,000円増額
新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ヌーラボは2020年2月中旬より全社にテレワークを導入した。その後在宅勤務を受けて実施した社内調査では、テレワークにおける最大の課題は「在宅での業務環境」であると判明。これを受け、テレワークの継続的実施に必要となる光熱費やネットワーク環境構築のための補助として、月1万円を支給してきた。同社はテレワークを継続して実施することで、オフィスの維持に必要な飲料代や光熱費、その他出張費等を削減したという。この削減した費用を原資とし、テレワーク補助を月1万円から1万5,000円へ増額させることを決定。同社は今後も削減が見込まれるオフィスの維持費用分を、テレワーク補助として活用していく考えだ。
また、同社では2020年内に、千代田区に構える東京事務所を移転する。これは新型コロナの影響の長期化と、その影響でテレワークをベースとした業務設計となることを見越した対策だ。
これにより、同社ではオフィスへ出社する意義が「業務遂行のため」から「アイデアを発散するため」に変化すると予測している。加えて、テレワークやオフィスワークなどの働き方のスタイルは、個人によってさまざまであることも考慮。オフィスを廃止することなく、アフターコロナもそれぞれの社員に合った働き方が選択できるよう、オフィスの在り方を柔軟に検討していくという。
新型コロナウイルス感染症拡大を機に見直した働き方を、継続させている企業も多い。新たな働き方にさらなる価値を見出すために、必要なコストを再確認してみてはいかがだろうか。