「スキルを活かしたい」「キャリア形成に有利」などの声があがる
「ジョブ型採用」とは、担当領域や権限を明確にした採用手法を指し、中途採用ではすでに多くの企業で導入されている。コロナ禍でテレワークの導入・定着が進んだことにより、新卒採用においても「ジョブ型採用」の導入を検討する企業が増加傾向にあるが、学生たちはどのように考えているのだろうか。最初に、「ジョブ型採用に対する興味」について質問した。その結果、「興味がある」が33.4%、「どちらかと言えば興味がある」が45.5%で、約8割にあたる78.9%の学生が、ジョブ型採用に対して興味を示す結果となった。
・仕事に学んだことを活かしたいから
・専門性の高い仕事をしたいから
・やりたいことや、希望する職種がすでに決まっているから
・よりキャリア形成がしやすいから
・入社後の仕事内容や、配属される部署が明確だと、事前の準備ができるから
・仕事内容が決まっていると、適性に合う仕事を選択でき、ミスマッチが減ると思うから
・ジョブ型採用をしている企業は、新しいことに挑戦していて成長力があると思うから
「仕事内容や配属先が事前にわかる」ことにメリット
次に、「ジョブ型に対し、興味を持つ理由」を聞いた。その結果、最も多い回答が「仕事内容が明確」で59.7%、次いで「配属部署が明確」が43.1%となった。入社後のビジョンが明確な点に、魅力を感じる学生が多いようだ。半数以上が「プレエントリーを希望」。「興味はある」との回答も3割に
また、「ジョブ型採用を実施している企業があれば、プレエントリーを希望したいか」という問いに対しては、「したい」が27.5%、「どちらかといえばしたい」が25%と、半数以上の52.5%がプレエントリーを希望すると回答。新しい採用手法に対する関心の高さがうかがえる。一方、回答が最も多かったのは「興味はある」で33.6%だった。学生からは、「これからジョブ型について学びたい」、「インターンシップなどに参加し、希望する職種が明確になったら、ジョブ型の募集にもプレエントリーしたい」などの声があがった。2022年卒学生は就職活動の準備期にあるため、今後のインターンシップ参加や仕事研究を通じて、ジョブ型採用へのエントリーを検討したい考えを持っていることが窺える。