会議内容をデジタル化して共有し、情報の劣化を防ぐ
新型コロナウイルス感染症の流行拡大は、ビジネスや文化教育分野に大きな変化をもたらし、遠隔での業務や授業を可能にするための環境整備の需要が急激に高まっている。こうしたニーズに応えるため、上記の協業が決定した。アプライドは、ハイパフォーマンスコンピューティング製品の製造販売と広域の販売網を強みとし、企業の開発分野や官公庁、全国の大学へシステム導入を実施している。一方のオルツテクノロジーズは、AI技術によるサービス提供を得意としており、ビジネスの分野に適用させている。
今回導入を展開する「AI GIJIROKU」は、これまで録音音声を書き起こすなど、手入力で行っていた議事録の作成を自動化し、発言をリアルタイムでテキストにするツールだ。会議や授業内容をデジタル化して円滑に共有できるため、リモートが進む企業や大学に対して提供を進めるという。これにより発信者・受信者間での情報劣化を防ぎ、再現性を高めて新たな価値創出を促す狙いだ。
日本のビジネス分野や文教におけるリモート環境の整備は、今後ますます必要性を増すだろう。企業においても、AI技術などを活用してDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、課題解決に向けて取り組む姿勢が求められそうだ。