新型コロナウイルス感染症対策のテレワーク長期化を見据えた「オンライン朝礼」
新型コロナウイルス感染症対策として、2020年2月3日からテレワークを推奨してきた同社だが、コロナウイルス感染症の収束は未だ見えず、テレワーク長期化の恐れよる社内の情報共有や企業全体のコミュニケーション量が不足するという課題が挙がった。これを解決すべく、部署の連絡事項を共有する場として、社内で10年以上継続してきた朝礼を活用し、「オンライン朝礼」の実施に踏み切ったとのことだ。オンライン朝礼の実施は予想以上の成果をあげているという。例えば「顧客からの声をリアルタイムに共有することで、スピード感のある改善が可能」、「取引先との連絡事項の共有がスムーズ」、「時短社員でも朝礼への参加が可能」などがあげられる。また、実際にオンライン朝礼に参加する社員からは「顔を見て会話することで思いも伝わりやすく、毎日の出来事を共有しやすい。相手の反応が見えることもメリット。」という声があげられている。
ママ社員の8割が利用する「病児シッター」制度をテレワーク中も対応へ
さらに、8年前より導入している「病児対象」の制度にも注目したい。未就学児ワーキングマザーが、子供の病気などによる看護のために休まなければならない場合、同社は病児シッター代約3万円をほぼ全額負担している。この制度についても、テレワーク中でも利用できるように変更したという。これによって、テレワーク中にもし子どもが体調不良や病気などにかかってしまっても、病児シッターを利用して、ママ社員は仕事に集中できるようにしたとのこと。収束の見通しがつかない新型コロナウイルス感染症拡大により、多くの企業で導入し始めたテレワークは、コミュニケーション不足に陥りやすいなどの課題も浮上している。そんな中、社員のモチベーション維持や集中力向上のためにも、コミュニケーションを取る機会や、テレワーク中でも働きやすい環境や制度整備をおこなうことが企業にとって重要となりそうだ。