同社では、2,000人を超えるエンジニアに対して、良質な教育環境と有効なパフォーマンスが発揮できる労働環境を提供することが、事業拡大において大きな鍵となるだろうと捉えていた。そこで、人事データを用いた企業内人事管理に関する研究を行っている川口教授とともに、人材のパフォーマンスを予測し最大化する研究を共同で行うことで、企業価値の向上を目指している。
このような研究が進められる背景には、少子高齢化による働き手世代の減少、働き方改革施策の促進、先端テクノロジーの導入など、日本企業を取り巻く労働環境の変化が大きく影響しているだろう。変化の多い時代に、多様性に対応しつつ、企業を常に成長させていくためには、人材の有効活用が課題となっていると考えられる。
セラクはこの研究から得られた知見をもとに、人材活用スキームを構築するなど、社会が抱える働き方の問題を解決するサービスも展開していく予定だとしている。優秀な人材の確保が難しくなっている現代社会において、人材をいかに活用するのかは喫緊の課題となっているが、同研究が進められ人材のパフォーマンスを最大化させることができれば、国内市場全体の成長も期待できるだろう。