人が自律的に成長するには、経験から学び取る内省が重要になります。
内省とはリフレクションと言われ、経験を深く振り返ることです。
内省力が高い人は、経験や体験を抽象概念化でき客観的に
捉えることができるので、他のことに応用ができるようになります。

「1つのことから10を知る」
まさに学びとる力ということです。

では同じような振り返り行為を行っても、経験から学び取れる人
とそうでない人がいるのはなぜでしょうか。

それは、思考の深さに関係しています。

経験から学びとれる人は、短絡的な思考ではなく、しっかり深い思考をしています。
そうでない人は、浅い思考なのです。

ここで問題なのは、どうやったら深い思考ができるようになるか、
ということです。

それが「問いかけ」となります。
自分に向かった問いかけを”セルフフィードバック”ということもあります。

問いかけとは、自分に向かって聞く「自問」です。

例えば、
「どんなことを体験したのか?」
と聞いた場合、そんなに深く頭は動きませんが

「どこでいつだれとどのような体験をしたの?」
と聞かれると、どんどん頭が回り始めてより具体的になってきます。

また
「なぜそれを行ったの?」
と原因を聞く自問を行った場合、薄くなりがちですが、

「その根本原因はなんだったの? そもそも目的は何?」
と聞かれると、多様な視点でものごとを捉えるようになります。

深い思考のためには、要はどれだけわかりやすい具体的な
質問を自分にできるか、ということに尽きるのです。


自律的にぐんぐん成長する人は必ず「いい問い」を持っています。
常に目の前の起きたことを鵜呑みにせず、別の見方をしようとします。

「もっと別の見方はないのか?」

と自分に問いかけているのです。

皆さんはどんな問いかけ文を持っているでしょうか。

成長させるためのキー・ファクター・フォー・サクセス(KFS)
は、自分への質問(自問)の習慣化だったのです。


その他、内省を深める問いかけ文の例は、
新刊本「できたことノート」(クロスメディア・パブリッシング)
に多く載せましたのでご覧頂けたらと思います。
詳しくはこちらをご覧下さい

さあ!
『研修担当の皆さん!自分への質問の習慣を身につけさせよう』
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~やりっぱなし研修撲滅宣言~
「研修」が変わる「行動」が変わる45の具体策

永谷研一著
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(書籍版)
『人材育成担当者のための絶対に行動定着させる技術』(Kindle版)

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