私たちは皆「それは自分にとってメリットがあるか?」という観点に基づいて行動しています。ですから、話す時は相手の関心に合わせて話しましょう。また、話し方も人それぞれのスタイルがあり、早口な人もいれば、穏やかな話し方をする人もいます。相手の話し方に合わせたコミュニケーションを行っていますか?
共通の目的意識を持たせる
「どこに向かって進んでいるのか分からない場合、どの道を進んでも大丈夫」というやり方はビジネスの進展を考える上で望ましくありません。全員が同じ方向に向かって一緒に進むのが望ましいのですが、一体どのように進むべき方向を知ることができるのでしょうか?
方向は教えてもらうことにより皆が理解できます。それは一度だけでなく、何度も繰り返し教えてもらわなくてはならないのです。リーダーは重要なメッセージや方向性は既に十分に伝えているはずだと思い込みがちです。しかし、検証してみると、実際は完全に伝わり切っていなかったということが分かっています。あなたのチームでメンバーが目標とする方向にきちんと進んでいるかどうか確かめてみてください。
良い評価を共有し、責めは受け止める
称賛と評価は貴重です。しかしあまりにも大切に思うあまりに、リーダーがそれを胸に秘めて外に出さないことがあります。人は評価や感謝に反応します。部下は何をどううまく対処できたのかをはっきりと評価してもらえたなら、今後も同様の成果を収める可能性が断然高まります。失敗は誰もが犯します。部下にはコンフォートゾーン(居心地のよい範囲)から抜け出して、新しいことにチャレンジするよう促しましょう。失敗した時には、どう対処されるのかをチームの全員が注目しています。挑戦して失敗した者を非難すれば、全員が挑戦なんて初めからするものではないと判断します。一方で、挑戦する者を励ます場合、例え最初は失敗したとしてもそれを励ましてもらったのなら、指導者のメンバーに対するコミットメントを認め、間違いなくその誠意に応えてくれるでしょう。
関わる、そして関わり続ける
権限委譲は体得する技術ですが、多くのリーダーは権限委譲ではなく、仕事を「押し付ける」ことに慣れてしまっています。最初に仕事の責任を負わせておいて後は結果を確認するのみでは、ただの押し付けになってしまいます。リーダーの仕事は、プロジェクトの「なぜ」を伝え、それが1人1人のキャリアアップにいかにつながるかを叩き込むことです。リーダーは、そのプロジェクトが計画通りに進んでいるかどうかを確認する必要があります。プロジェクトが実際に始動し、駆け抜けるように進行した時点で、実は全く違う方向に進んでいたと気づくという大きなストレスを抱え込むことは避けましょう。
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