「女性活躍」の意味とネックを捉えた進め方
「女性活躍」の意義と、その推進を阻む2つのネックとは
本日は、企業における「女性活躍の意義」や、「女性活躍を進めるためにはどうすればよいか」についてお話をさせていただきます。まず、「なぜ女性活躍が必要なのか」を考え、その現状をデータで見ていきます。「女性活躍を進めたいけれど、どう進めればよいのか分からない」、「進めるのが難しい」といった声がありますが、そこには共通する2つの大きなネックがあります。「男女のワークライフ・アンバランス」と「根強い固定観念や思い込み」です。これらについても触れながら、最後に私なりの提言を申し上げたいと思います。それではまず「女性活躍の意義と現状」についてです。“女性活躍の意義”は、どこにあるのでしょうか。女性だけではなく、ダイバーシティの推進によって多様な視点が入ると、そこにイノベーションが生まれます。そして、イノベーションは企業の成長を生み出します。イノベーションには、「プロダクトイノベーション」と「プロセスイノベーション」があります。プロダクトイノベーションにより、これまでなかった機能・素材・色・デザインなどを持つ製品や、新しいサービスが生まれます。プロセスイノベーションにより、これまで体力に自信がなかった人などが活躍しやすくなり、すべての人が成果を出せるような環境が生まれます。例えば、「これまでは男性しか運べなかった重い機材の軽量化が進むことで、結果的に女性だけでなく男性も疲れにくくなる」といったことです。また、すべての人にとって働きやすい職場になることで、家事や子育て、介護、プライベートと仕事の両立がしやすくなり、一人ひとりの能力が発揮されることで生産性が向上し、同じく企業の成長に結びつきます。
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