講師
上野 勇氏
株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 グループ上席執行役員
1998年株式会社サブ・アンド・リミナル(現 株式会社セプテーニ・ホールディングス)入社。 2004年に当社取締役 人事総務部長に就任。 2009年 当社専務取締役に就任。 2017年 委任型執行役員制度の導入に伴い、グループ上席執行役員に就任。(現任) 2018年 当社代表取締役に就任。(現任) 2011年より『人材育成エンジン』というテクノロジーを活用した人事施策の取り組みを開始。本取り組みは、各所より高い評価を得ており、「HRテクノロジー大賞」においては、2016年にラーニング部門優秀賞、2017年に管理システム部門優秀賞、2018年にイノベーション賞、2019年に人事マネジメント部門優秀賞を受賞している。
斉藤 信氏
株式会社アマダホールディングス 人事部 副部長(中小企業診断士)
1994年に株式会社アマダソノイケ(現 株式会社アマダホールディングス)に入社。20代で製造改革プロジェクトに抜擢され、自動生産システム開発でアマダ富士宮工場を工作機械業界最先端の工場へ導く。2011年より経営企画部門にて中期経営計画立案、グループ会社の経営サポートなどを経験する。2016年から株式会社アマダホールディングス 人事部にて採用、教育を担当し、次世代のモノづくり人材育成に取り組んでいる。
岩本 隆氏
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特任教授
東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)工学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻Ph.D.。日本モトローラ(株)、日本ルーセント・テクノロジー(株)、ノキア・ジャパン(株)、(株)ドリームインキュベータを経て、2012年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授。HRテクノロジー大賞審査委員長、山形大学産学連携教授、(株)ドリームインキュベータ特別顧問、(一社)ICT CONNECT 21理事・普及推進ワーキンググループ座長、(一社)日本CHRO協会理事、(一社)日本パブリックアフェアーズ協会理事、(一社)日本RPA協会名誉会員。
HR領域でも進む「データドリブン」
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特任教授 岩本 隆氏本日は採用領域でテクノロジー活用が進んでいる株式会社セプテーニ・ホールディングスから代表取締役 グループ上席執行役員 上野勇さんと、同じく株式会社アマダホールディングス 人事部 副部長 斉藤信さんをお招きしています。セプテーニ・ホールディングスはテクノロジー活用をいち早く実施しており、その高い革新性が評価を受け、「HRテクノロジー大賞」では第1回から連続で各賞を授賞されています。アマダホールディングスも昨年、同大賞で奨励賞を受賞されました。両社がいかにしてテクノロジー化を進め、今後どのような進化を目指すのか、ディスカッションします。まずは私から、「採用(タレントアクイジション=TA)」領域におけるグローバルでの潮流、テクノロジー活用の全体像をご紹介したいと思います。
テクノロジーの活用は、データ活用と密接に結びついています。このため、近年はHRでも「データドリブン」という言葉が盛んに使われるようになりました。一口にデータと言っても大きく3つのレイヤーがあります。「データの整備」「分析」「アウトプット」です。それぞれのレイヤーで新しいテクノロジーが次々と開発・応用されています。HRテクノロジーに関連するツールはHCM(Human Capital Management)アプリケーションと言われていますが、これを手がける企業がグローバルで多く出てきています。マーケット規模も大きく、2兆円を超えるとの調査もあり、成長マーケットの一つとなっています。HCMアプリには、TAやコアHR、ワークフォースマネジメントなど機能別に20数種類あり、このうちTAが20%超のシェアを占めています。グローバルで「TATech」の注目度は高く、アメリカでは商標登録されているほどです。TATechに特化したイベントも活発に開かれています。
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