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五十嵐 明生 氏
株式会社ニトリホールディングス
執行役員 組織開発室室長
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ニトリは急成長企業ではない
ニトリの人材育成の背景には、3つのキーワードがあります。・ロマンとビジョン
・製造物流小売業
・スペシャリストの育成
ロマンとは企業理念で、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」、これがニトリの唯一の目的です。企業理念は、ニトリのロマンとして、全社員で共有しています。ニトリの原点は、創業者の似鳥がアメリカの暮らしを見たときから始まりました。昭和47年当時の日本の家具は、メーカー主導の生産であったため、値段が高く、色、柄を自分の好みに合わせるのがとても困難でした。一方アメリカの家具は、手頃な値段で、自分好みを自由にコーディネートして選べました。創業者の似鳥はそんなアメリカを見て、「日本にも豊かな暮らしを提供したい」という想いを抱き、ニトリを創業しました。
ロマンを達成するためには、長期ビジョン、計画が必要です。似鳥が最初に掲げた数値目標は、2003年までに100店舗1,000億円の売上でした。(創業1967年)当時のニトリは2店舗で1.6億円の売上でしたので、その壮大なビジョンは周囲を驚かせました。世間的にはニトリは急成長の企業のイメージがあるかもしれませんが、創業時のロマンを大切にし、ビジョンに基づいた計画を実行して、確実にクリアしていっただけなのです。
現在は509店舗を展開し、2032年までに3,000店舗を目標としています。これも壮大な数字だと思われるかもしれませんが、この目標を達成するために、社内でどうやって仕組み化して、無理のないように達成できるかというのを常に考えています。
ニトリのビジネスモデル『製造物流小売業』

結果として、商社、貿易、製造、品質検査、物流、マーケティングなど、職種の多い会社となり、様々な業種の方がニトリに入るようになりました。海外でも販売を行うようになり、さらに多様な人材が集うようになりました。そんな中で、社員が働きやすい環境をつくろうとしています。
多数精鋭を実現する教育

新入社員には、「80歳からの逆算したキャリアプラン」というものを行ってもらっています。ゴールから逆算して今の施策を考えられるようになるためです。20年後の自分、10年後の自分、5年後…1年後という目標の立て方を新入社員に教育しています。