<概要>
●「管理職研修」を実施している企業は約6割
●研修内容は、「マネジメント」が約8割、大企業では社会性の高いテーマに着目
●「実施の効果が出ている」と感じる企業が半数以下
●運営上の最大の課題は「実施の効果測定ができていない」こと、研修実施の効果が感じられない要因に
管理職研修を実施している企業は約6割、中小企業では半数以下
「管理職研修の実施」については、「実施している」が62%、「実施していない」が38%と、6割以上の企業が実施している現状となっている(図表1-1)。この傾向は前回調査(2018年10月実施、以下同じ)とほぼ変わりなく、前回比(今回値-前回値[ポイント]、以下同じ)は、「実施している」が3ポイント減、「実施していない」が3ポイント増となっている。
従業員規模別にみると、管理職研修を実施する企業の割合は、1001名以上の大企業においては79%、301~1000名の中堅企業でも76%と約8割が実施している一方、300名以下の中小企業においては46%と半数以下となっており、まだまだ浸透していないことがうかがえる(図表1-2)。
【図表1-1】管理職研修の実施
【図表1-2】従業員規模別 管理職研修の実施
「外部の研修会社を利用」した管理職研修が増加傾向
「実施方法」については、「外部の研修会社を利用」が最多で42%、次いで「自社で実施(内製)」が29%、「内製と外部の研修会社の組み合わせ」が24%などとなっている(図表2-1)。前回調査と比較すると、「外部の研修会社を利用」が9ポイント増、「自社で実施(内製)」は4ポイント減、「内製と外部の研修会社の組み合わせ」は5ポイント減となっており、「外部の研修会社の利用」が増加傾向にあることが分かる。
【図表2-1】管理職研修の実施方法
「管理職研修の内容」は「マネジメント」が8割
「管理職研修の内容については、「マネジメント」が最多で81%となっており、次いで「リーダーシップ」が67%、「目標管理」が48%などとなっている(図表3-1)。
この傾向は前回調査と同様となっており、前回比は、「マネジメント」が4ポイント減、「リーダーシップ」が3ポイント増、「目標管理」が2ポイント減となっている。
また、従業員規模別にみると、大企業では「コンプライアンス」、「ハラスメント」及び「メンタルヘルス」の割合が中堅企業や中小企業より多くなっており、大企業ほど、社会性の高いテーマに対して問題意識が高い傾向にあることがうかがえる(図表3-2)。
【図表3-1】管理職研修の内容
【図表3-2】従業員規模別 管理職研修の内容
管理職研修の受講率は「80%以上」が8割
「受講率」については、「100%」が最多で42%、次いで「91~100%未満」が27%、「81~90%」が10%などとなっている(図表4-1)。
これをみると、「80%以上(「100%」~「81~90%」の合計)が79%と約8割を占めており、受講率は非常に高いことが分かるが、この研修の受講効果はどれほど認められているのだろうか。
【図表4-1】管理職研修の受講率
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【調査概要】
アンケート名称:【HR総研】人材育成(階層別研修)に関するアンケート調査
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)
調査期間:2019年8月23日~8月30日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:上場及び未上場企業の人事責任者・人材育成ご担当者
有効回答:194件
※HR総研では、人事の皆様の業務改善や経営に貢献する調査を実施しております。本レポート内容は、会員の皆様の活動に役立てるために引用、参照をいただけます。その場合、下記要項にてお願いいたします。
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Eメール:souken@hrpro.co.jp
※HR総研では、当調査に関わる集計データのご提供(有償)を行っております。
詳細につきましては、上記メールアドレスまでお問合せください。
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