富士ゼロックス株式会社は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と実証実験中のサテライトオフィスサービスによる、個人専用のオフィス空間(ワークブース)を、東西線葛西駅に増設、さらに新宿野村ビル1階エントランスにも設置した。また実証実験期間を約3ヶ月延長し、2018年12月28日まで実施することとした。
富士ゼロックスと東京メトロ、「サテライトオフィスサービス」の 設置拠点を駅以外にも拡大し、実証実験期間を延長

このワークブースは「働く人々の生産性を向上させ、効率的なワークスタイルの実現をめざし、移動中のスキマ時間を有効に活用するため、ビジネスパーソンの動線上にオフィス空間を提供する」というコンセプトのもと、2018年6月から、南北線溜池山王駅・千代田線北千住駅の構内で実証実験を行ってきた。

実証実験開始から3ヶ月が経過し、これまで両社の予想を超える多くの利用があり、利用者から設置場所や増設などに関する要望があったことから、今般、駅構内だけでなく、ビジネスパーソンが多く行き交うオフィスビル(新宿野村ビル)1階エントランスにも設置する運びとなった。また、これまで利用料は無償だったが、10月1日より有償(15分200円税別)での実証実験へ切り替わった。

本実証実験は、駅構内やオフィスビルでのオフィス空間に関するニーズの検証や、ワークブース設備、予約システムの使いやすさの検証、また、ビジネス性の検証を目的として実施されており、2019年4月には、南北線溜池山王駅、千代田線北千住駅にも同様のワークブースを設置予定となっている。

各ブースには、テーブル、イス、電源コンセントはもちろん、専用無料 Wi-Fi、液晶モニターが備わっており、利用者は利用したい時間帯を予約し、ブースに到着後、スマートフォンで電子錠を開錠する仕組み。

富士ゼロックス社は、1980年代から時代に先駆けて次世代オフィスのあるべき姿の探索を続けており、人や組織がより効率的でイノベーティブに働くための環境の構築をめざす価値提供戦略「Smart Work Innovation」の実現を目指している。今回の取り組みは、その戦略を体現する一例と言える。

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