テクノロジーの進化でますます可能性が広がる、人材育成におけるIT活用

IT技術を活用した人材育成の可能性と留意点

学習や研修には時間と空間、そして手間が必要になる。そうした中で、eラーニングやVRシステムなどのITツールは、効率的でハイレベルな社員教育を実施する上でますます期待されていると言えるだろう。企業はIT技術を活用することで、自社の人材定着、多様な人材の確保に向けて、教育システムの抜本的な変革を行うことが可能になる。
ただし、単に高度な教育システムを導入すれば良いのではない。真の目的は、それを活用することで、優秀な人材を育てて企業の組織力を高める、あるいは従業員が働きやすい環境を整備・向上させること他ならない。役職者・経営者と従業員のそれぞれが、明確な目的意識を持って取り組まなければ、「学習」というタスク増加となって業務の妨げになり、本末転倒である。しっかりとした運用設計のもとICTの上手な活用で企業のさらなる成果向上に繋げていきたい。
これまで以上に、ハイレベルな社員教育が行える環境が整いつつある今、抜本的な変革・改善に目を向ける時期にあるといえるのではないだろうか。