HRプロの人事トレンドニュースでは、サッポロビールの「どこでも勤務制度」導入、「就職活動状況」、「内定者」、“フリーアドレス経験者”を対象とした「職場の居心地」の調査結果といったニュースをお伝えしてきました。3月18日(月)~22日(金)のHR関連ニュースを以下でご覧ください。
【25卒就活】3月1日時点で内定率は「43.2%」。早期選考に一段と拍車がかかる ほか|3月18日~22日【HRニュースまとめ】

サッポロビールが「どこでも勤務制度」を導入。居住ブロックを限定しても働きやすい環境へ

サッポロビール株式会社は、居住ブロック以外の業務をテレワーク中心で遂行できる「どこでも勤務制度」を導入したと発表した。本制度の対象となるのは、一定期間居住ブロックを限定し勤務する社員である「リージョナル型社員」だ。

これまでリージョナル型社員には、“ブロックによって職種が限定される”という課題があった。しかし今回の新制度導入により、条件を満たせば本社で担当していた業務を転居後の他ブロックでも継続できるなど、居住ブロック以外での業務が可能になるという。これにより、課題解決を図るとともに、従業員のキャリアの選択肢を広げたいとしている。

また、リージョナル型の制度適用理由として、新たに「配偶者同居」を追加した。これは、配偶者の転勤などを理由とした諸課題にも対応するという。今後も社員一人ひとりが安心して働き、かつ持てる力を存分に発揮できる存分に発揮できる環境整備と、さらなるワークライフバランスの充実を図ることで、企業価値の向上と持続的な成長につなげたい考えだ。

【25卒就活】3月1日時点で内定率は「43.2%」。早期選考に一段と拍車がかかる

【25卒就活】3月1日時点で内定率は「43.2%」。早期選考に一段と拍車がかかる
株式会社ディスコは、「就職活動状況や意識」に関する調査結果を発表した。まず2025年に卒業予定の大学3年生1,175名を対象に、「内定率の推移」を調査した。すると、「3月1日時点で内定を得ている学生」は、全体で43.2%だった。前回調査(2024年2月調査:33.8%)からは、ひと月で9.4ポイント上昇していた。また、前年同時期(2023年2月:32.4%)と比べると10.8ポイント上回っており、選考の早期化が一段と進行していることがうかがえる。

続いて「エントリー社数」を調べたところ、一人あたりのエントリー社数の平均は21.2社だった。前年同時期や、2年前の同調査(23卒社対象)と比較しても増加しており、3年ぶりの20社台だという。ただし、今後のエントリー予定社数は平均9.5社と直近2年と比較してやや少なく、エントリー社数の合計は前年並みの水準といえそうだ。

内定者の約8割が「社会に出ることが“不安”」と回答。企業に求めるサポートとは

内定者の約8割が「社会に出ることが“不安”」と回答。企業に求めるサポートとは
ALL DIFFERENT株式会社およびラーニングイノベーション総合研究所は、「内定者意識調査(想定する入社後の壁編)」の結果を発表した。はじめに、同社が提供する内定者向け研修の受講者(2024年卒業予定)404名を対象として、「社会人になるにあたり、どのような気持ちが強いか」を尋ねた。その結果、「不安、心配な気持ち」が8割に迫り、群を抜いて最も多かった。

そこで、「不安を感じる要素」を尋ねたところ、「自分の能力で仕事についていけるか」、「しっかりと成果を出せるか」の2つはいずれも半数以上の回答を集めたという。

さらに、「社会人になってから直面するであろう壁」を尋ねると、「仕事の難しさ」や「生活リズムへの適応」などと予想していることがわかった。その壁を乗り越えるための企業のサポートとして、「先輩社員との人間関係を築く機会」を強く求めていることも明らかとなった。そのほか、「業界の専門知識や専門スキル」、「マナーや仕事の進め方など、社会人の基礎」といった回答も上位にあがった。

“フリーアドレス制”でも「部署メンバーと近くで働きたい」との回答は約8割に

“フリーアドレス制”でも「部署メンバーと近くで働きたい」との回答は約8割に
プラス株式会社は、「職場の居心地WEB調査」の結果を発表した。本調査は、固定席を持たず自由に座席を選択できる「フリーアドレス」形式のオフィスで勤務経験のある会社員・公務員300名を対象に実施している。

まずは、「同じ部署やチームのメンバーが離れて座ることで課題を感じることがあるか」を尋ねると、「ある」との回答は7割にのぼったという。そこで、「具体的な課題」を尋ねたところ、「同じ部署のメンバーがどこに座っているかわからない」が最も多く、「ちょっとした相談や確認をすぐにできない」、「新人の育成やフォローが難しい」といった項目が続いた。

次に、「フリーアドレス制のオフィスでも、部署メンバーと近くの席で働く機会がほしいか」を尋ねると、「近くの席がよい」との回答は約8割におよんだ。あわせて、「フリーアドレスオフィスの中で、予約制と予約不要の席の理想的な割合」を尋ねたところ、「両方がほしい」との回答は66.7%と、6割を超えた。

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