
約8割が“入社後ギャップ”を実感し、「3ヵ月以内」の離職が半数に

また、就業前後でギャップを実感した経験がある人に、「そのギャップが原因で仕事を辞めたことがあるか」を尋ねたところ、半数を超えたという。合わせて、「退職した仕事における入社から退職までの期間」を尋ねた結果、「1ヵ月以内」(26%)が最も多く、以下、「2~3ヵ月以内」(25%)、「2年以上」(16%)が続いた。就業前後にギャップを感じて入社3ヵ月以内に離職した人は、半数を超えることが明らかとなった。
約8割が“入社後ギャップ”を実感し早期離職も。仕事内容のギャップは「1ヵ月以内の離職」を招く恐れ
【人事評価】不満を抱える従業員は7割超に。「意欲低下」や「転職」につながる声も

次に、「評価によりモチベーションが下がった経験はあるか」を尋ねたところ、「ある」との回答は8割に迫ったとのことだ。その理由は、「成果と報酬が見合っていなかったから」が最も多く、以下、「評価の基準が不透明だったから」、「上司が自分をちゃんと見てくれていないと思ったから」が上位を占めた。
また、「評価によって転職を考えた経験があるか」の問いに対しても、「ある」との回答は7割を超えた。この結果から、会社からの評価が個人のモチベーションや転職を考えるきっかけに大きく影響していることがわかった。
【人事評価の実態調査】評価に不満抱える従業員は7割超。「モチベーション低下」や「離職・転職」につながる理由とは
【インボイス制度】業務負担増により20~30代経理担当者の約4割が“異動・離職”を検討

そこで、「異動」もしくは「退職/転職」を希望する人の割合を年代別に比較したところ、合計が最も多かったのは「30代」(40.5%)で、以下、「20代」(38%)、「50代」(25.9%)だった。
また、「制度導入前の時点で困っていること」として「業務負担が膨大に増えている」とした人が最も多かった。中でも、「煩雑な経理作業」や「社内周知のための説明」、「取引先への確認・説明・相談」といった負担の増加を訴える回答が多く見られたという。
「インボイス制度」により20~30代経理担当者の約4割が“異動・離職”の意向。現場の業務負担増を懸念か
6割以上が「賞与額」を理由に転職。金額の理想と現実には大きな差が

まずは、「『賞与が少ないこと』を理由に転職をしたことがあるか」を尋ねた。すると、「ある」との回答は62.5%と、6割を超えた。
そこで、「自分の仕事に見合う理想の賞与額」を尋ねたところ、全体平均は「89.2万円」、部長クラスでは「193.4万円」、課長クラスでは「132.7万円」だったという。対して、「今年(2023年)想定している冬の賞与額」を尋ねると、全体平均は「46.2万円」と、前年の同調査(46.7万円)よりも低く見積もっている人が多かったという。また、自分の仕事に見合う理想の賞与額(平均89.2万円)とは、大きく乖離していることも明らかとなった。
“ボーナスの少なさ”が離職・転職の理由に? 6割以上が「賞与額」を理由に転職、金額は理想と現実で乖離か
【新人・若手の早期離職】理由は「労働環境・条件の悪さ」が原因に

はじめに「過去3年以内に自己都合で退職をしたことがあるか」を尋ねると、「ある」との回答は2割弱だったという。そこで、その理由を聞くと「労働環境・条件がよくない」が25%で最も多く、以下、「給与水準に満足できない」が18.4%、「職場の人間関係がよくない、合わない」が14.5%だった。
また、過去3年で自己都合での退職したことはないとした回答者に、「離職を想起した経験の有無」を尋ねると、「ある」は約6割と半数以上いることがわかった。「離職したいと思った理由」には、「仕事にやりがい・意義を感じない」などの理由があがった。
新人・若手の早期離職の理由は「労働環境・条件の悪さ」が最多。“もったいない離職”を防ぐには?