「パーパス」を普段から意識している経営者は4割近くに
パーパスの策定は、ステークホルダーからの支持や従業員のロイヤリティ・ワークエンゲージメントなどを向上させる企業戦略として注目を集めている。では、実際にパーパスを策定したうえで業績が好調な企業の経営者は、日常的にパーパスを意識しているのだろうか。はじめにオリゾは、「会社を経営する上で、普段からパーパスを意識しているか」を尋ねた。すると、「非常にそう思う」と「ややそう思う」はいずれも38.1%で、合計は76.2%だった。
7割以上が「従業員のモチベーションやエンゲージメント向上」にも効果を実感
次に同社は、「パーパスの策定により、従業員のモチベーションやエンゲージメントが向上したと感じるか」を尋ねた。その結果、「非常に感じる」(26.7%)と、「やや感じる」(46.7%)の合計は73.4%と、7割を超えた。5割以上が「パーパスを社内制度に反映・運用できている」と回答
続いて同社は、「自社のパーパスは、評価制度をはじめとした社内の制度に反映・運用できているか」を尋ねた。すると、「とてもできている」(16.2%)と、「ややできている」(39%)の合計は55.2%だった。対して、「あまりできていない」(30.5%)と、「全くできていない」(9.5%)の合計は40%と、社内の制度に反映・運用できていない企業が4割あることもわかった。
6割強がパーパスを「評価制度」や「報酬制度」に反映している
次に同社は、「パーパスの反映や運営ができている」とした経営者を対象に、「パーパスを反映させている社内の制度」を尋ねた。その結果、「評価制度」と「報酬制度」(いずれも63.8%)が最も多く、次に、「研修制度」と「マネジメント制度」(いずれも37.9%)が続いた。自由回答には、「昇進時の査定」や「社員表彰制度」、「社内規範全般」などの声が寄せられたという。